第十七話 -図書館殺人事件-
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をとっても向こうの本だと思って気にも留めないでしょう。子供ならなおさらです」
「!!そっか、だから本棚の本が棚からはみ出てたりしてたんだね。向こう側の本を直したとき押し出されるから!」
「たぶん、そういう事なんだと思うよ」
「それで、……いやそうまでして隠そうとしているものだ中身はおそらく……」
「ええ。一つ、開けてみましたよ。中身は袋に入った白い粉」
「……麻薬か!!」
「ええ、おそらく玉田さんもそれを発見してしまったんでしょう。なのでその奇妙な本を調べれば指紋が出てくるんじゃないですか?ねえ、津川館長?」
「く、ぐっ!!」
その言葉を聞き、観念したのかうなだれる津川館長。その後、エレベーターからは玉田さんの遺体が発見され麻薬は押収された。怒涛の勢いで追い詰められてのが効いたのか、黙秘を続ければ玉田さん殺害は誤魔化せたかもしれないのにペラペラ自供したそうだ。
図書館から帰る途中、子供たちと別れたこともあって聞きたいことをきくことにした。
「なあ、新ちゃん。いきなりあんな元気に「じゃーなー!」はないんじゃないか?あの子たち、不安そうな顔してたぞ」
「ん?ああ、それはわりーことしたな。でもよ、オレ元の姿に戻れるかもしれねーんだぜ?」
「ああ、そういえばなんか聞いたね。元の姿に戻れたんだって?」
「そうなんだよ、服部ってやつが持ってきた酒を飲んだらな!だから、これから事務所に戻ってその酒もって博士の家に行くぞ!!」
「はいはい、お供しますよ」
「んだよ、そのツレネー返事は。まあいいや。しかし龍斗よくあの本棚の事気付いたな。児童書コーナーなんて行ってなかったろ?」
「ん?ああ、エレベーターで疑問に思ってね。よくよく嗅いでみたら乾いた血の匂いが天井の上からするし何かあるなーって警察の家探ししているうちに1階2階3階と色々まわってったらあそこで嫌な匂いがしてね。それを辿ったら見つけたってわけ。そんなこと言えるわけないし、新ちゃんたちを利用しちゃった。ごめんね?」
気付いたのは1階感覚を広げた時だったが、まあ歩き回って気付いたのほうがまだ納得してくれるでしょう?
「相変わらず犬並みだな、オメーの鼻は……っと、ついたな。じゃあとってくっからちょっと待っててくれ!!」
その後、無事白乾児を手に入れた新ちゃんは俺を連れ博士に事のあらましを説明し、実践すると言って瓶の酒をラッパ飲みし始めた。そして数時間後……
「あれぇえ、博士ろ龍斗が大きいまんまじゃえ〜。どういうことへ?」
「ふむ、多分一度戻ったことでその酒の耐性が細胞に出来てしまったんじゃろ」
「たいせいぃ〜?んなもん、もっと飲めばいいだっろ……!!」
「はいはい、小学生にこれ以上は飲ませられません。ついでに作ったこの濃厚しじみ汁を飲みなさい」
「ん
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