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名探偵と料理人
第十七話 -図書館殺人事件-
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となった。

「ふーん、工藤はコナン・ドイルの大ファンなんやな。オレはどちらかというとエラリィ・クイーンの方が好きやけどな」
「あら奇遇やね。ウチも推理小説家ならエラリィ・クイーンが好きやね」
「なんや、気が合うなあ」
「ええ、だって名前に『クイーン』がついとりますでしょ?」
「お、おおう?せ、せやな?」
「紅葉はかるたのクイーンになるのが夢だからね。まあそういうことで新ちゃん、生粋のシャーロキアンだからそれ関連のイベントがあったらお忍びで参加するかもしれないね」
(お忍びというか、コナンの姿でね)
「ほっほー、そらええ情報もろたで。……もうこないな時間か。小学生までの話でキリもええとこやしオレも新幹線の時間があるしな。今日はこれくらいでお暇させてもらうで」
「うん、今度は俺がそっちに行ったときにでも。紅葉も一緒に」
「うん、ウチも和葉って娘におうてみたいしね」
「おう!龍斗のとはまた一味違う、大阪本場のうまいもん食べさせてやるさかいな!!」
「楽しみにしてるよ!」

玄関で平ちゃんを見送り紅葉と二人で部屋に戻った。

「それにしてもびっくりしたなあ。新一君が元に戻るやなんて」
「そのお酒に何か秘密があるのかもね。さっきは元に戻ったことにオレもびっくりしてて忘れてたけど、小学生にお酒を飲ますなと怒るんだった……」
「せやね。けど今日はよかったわ。小さい時の龍斗も見れたし。もっとはようから会いたかったわ……」
「紅葉。これからずっと一緒なんだ。このアルバム以上に思い出を重ねていこう?」
「そ、そやね?これからずっと一緒なんだものね?」
「とりあえず、さっきとったこれを現像して収めようか?」
「これ?……あー!さっきの膝にすわっとるやつ!!いつの間に?!たーつーとー!」

さっき、紅葉が固まっているうちにスマホで撮った画像を見せると恥ずかしさが蘇ったのか携帯を取ろうとして襲ってきた。
そんなふうにじゃれあいながら休日は過ぎて行った。




後日、風邪を引いたという新ちゃんの様子を見舞いに行こうと毛利探偵事務所に向かっていると前方から新ちゃんが三人の子供たちに囲まれて歩いてくるのが見えた。

「やあ、コナン君。女の子に手を引っ張られてるなんてモテモテだね」
「龍斗…にいちゃん。これは違うよ!」
「そうなのかい?それはともかく風邪だって聞いたけど外に出ているってことはもう大丈夫みたいだね。でもぶり返すかもしれないしあんまり無茶はしちゃダメだよ?」
「なーなー、コナン誰だよこのイケメンのにーちゃん」
「そうですね、どっかで見たことあるんですが」
「歩美もどこかで……どこだったかな?」
「初めまして、俺は緋勇龍斗。二人が見たのは何かの雑誌じゃないかな?料理人をやらせて貰っているよ。今有名な
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