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名探偵と料理人
第十七話 -図書館殺人事件-
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いてきた。いや、俺もびっくりしてるんだが。確かに新ちゃんは何度か工藤新一の姿に戻っているけどソレは確か灰原哀の作った解毒薬の…おかげ…?いや、なんかもう一つあったような?

「そ、そっか。蘭ちゃんがそういうのなら間違いないね。でも新聞に新ちゃんの名前はなかったよ?」
「それがなあ、毛利探偵事務所に居候しとるコナンちゅうガキがのう、工藤の奴が事件に関わったことを言わんといてって伝言を頼まれたらしいんや。そのガキは今風邪でそのまま倒れたんで詳細は聞けへんかったんやけどな。まあ、言われた通りに工藤の顔見知りの警察の目暮警部に伝えたから名前はのっとらんちゅうこっちゃ」
「そ、そっか。コナン君風邪なのか。心配だな……」

コナンに戻ってるってことは新ちゃんが元に戻っていたのは一時的ってことか。……待てよ?なんか思い出してきたぞ。新ちゃんが初めて幼児化から元に戻ったのは、確か……!

「ところで平ちゃんさ、小五郎さんとこに何かお土産持ってった?」
「ん?おお、ようわかったな。中国酒の『白乾児』っちゅうきっつい酒をな。毛利のおっちゃんは大層な酒好きってきいとったからの」

ああ。思い出した!これ、平ちゃんと新ちゃんの初邂逅で初めて元に戻る話として原作にあった奴だ。

「そういうことね……」
「ん?なにがそういうことやねん」
「こっちの話。……あのね、平ちゃん」
「どないしたん?そないな顔して」
「新ちゃんね、事件の調査って言うのは間違いないだけどね。関わった事件が厄介な規模を持った裏の組織関連だったせいで命を狙われてるんだ」
「い、命っておだやかやないな」
「そうなんだよ。平ちゃんの言う「工藤の女」である蘭ちゃんには心配させないように連絡を取ってるんだけど今の世間的の行方不明や死亡説は今の新ちゃんにはとても都合がいいんだよ」
「……そこまでしなあかん相手ってことなんやな」
「俺も、一応新ちゃんとコンタクトは取れるけど基本向こうからなんだ、だから平ちゃん。お願いがあるのだけど……」
「…わかっとる、それを聞いたらオレも協力しない訳にはいかへんな。探したりするのはやめにするし無暗に話したりせーへんようにするわ」
「頼むね」
「んー、なんや。龍斗に頼まれるなんて中々あらへんからな。なんや、妙なかんじがするで」
「そう?そうかもね」
「せや!せっかくやし、工藤がガキん時の話を教えてくれへんか?今度おうたときの話のタネになるかもしれへんし」
「それはええね、ウチもみんなの小さい時の話きいてみたい。勿論龍斗の事も」
「あ、ああ。いいよ?じゃあ何から話そうかな、確かアルバムがどこかに……」

俺は、平ちゃんと紅葉が知らないみんなとの幼少時代の話をした。話は小学生の話が終わり中学に入るという所で平ちゃんの新幹線の時間となりお開き
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