第十六話 -資産家令嬢殺人事件-
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、あたりまえよぅ!龍斗君との付き合いは長いしそんなことありえないって知ってるから!ちょーっとしたお茶目な冗談だって!」
「そもそも、俺は紅葉以外を見るなんてことがありえないから何の問題ないぞ?」
「「「……」」」
んあ?なんでみんな黙ったんだ。
「こういうところ、ホントなおらないよね龍斗君」
「そうね、小さい時は単純に褒められてるーって嬉しかったけど」
「今の、恋人である紅葉ちゃんはたまったものじゃないわよね」
「もし、この本心から褒める事を悪意持って使い始めたらと思うとゾッとするわね」
「性質の悪いプレイボーイになってただろうね。気障な新一君とはまた別ベクトルで女の子にとって厄介な男だわ」
「なんでこう、私たちの幼馴染みの男どもは……」
「おーい全部聞こえてんぞー」
まったく、誰が性質の悪いプレイボーイか。人の褒めることを何が悪いことなのか。
「なあ紅葉……紅葉?」
「……な、なんや?龍斗」
「いや、顔赤いし反応無いからどうしたのかなって。大丈夫か?」
「う、うん大丈夫やで!」
「そか。まあそういうことだから週末は仕事に行ってくる」
「ええ、気ぃつけてな」
―なんか今のやり取り夫婦みたいだな―とも思ったがすでに蘭ちゃんたちに言われてあたふたしている紅葉がそこにはいたので笑みを浮かべながらその様子を見ていた。
―
っと、思い出していたら少し時間が経ってしまっていた。お、あれは?
「新ちゃん?」
「あ、龍斗。何してんだ?」
「ああ、仕事服でパーティに参加……してもいいんだが帰りは小五郎さんの車の乗せてってもらえることになってただろ?だから先に着替えてパーティに参加しようかなってね」
「なるほどな。そういや、電気のつくトイレしらねーか?」
「ああ、それならこの先の角がつくはずだよ」
「おお、サンキューな!それと、オメーの事だから誰もいないことを確信して新ちゃんって呼んでんだろーけど蘭の前では気を付けてくれよな!」
「勿論」
新ちゃんと別れ、パーティ会場に戻ると小五郎さんは大分出来上がっているようだった。途中、四井グループと付き合いのある人が何人か俺に話しかけてきた。名前に数字が入っている(一枝、二階堂、三船、五条、六田)のが印象に残っている。そういや、ばあやの人も七尾さんで名前に数字が入ってたな。
蘭ちゃんと話していると、どうやら麗花さんは園子ちゃんの予想通り結婚相手を見つくろうため、有能そうな男を数人招待していたそうだ。
そしてしばらくが経ち、誕生パーティがお開きになるという段階でトラブルが起きた。
「何!?車がパンクしている!!?」
外に出て確認してみるとどうやらホストと招待客の何台かの車がパンクさせられていたようだ。こりゃあ釘か何かで滅多打ち
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