第十四話 -カラオケボックス殺人事件-
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んねーよ!」
そう笑いながら言い。事情聴取のために警察署に向かう木村さんを見送った。
―
後日、新ちゃんが俺の家を訪ねてきた。未遂事件後初めて会う形だ。
「全く、オメーの鼻のお蔭でオレの前で殺人が起きなくてたすかったぜ」
「俺の前で食べ物に仕込まれた毒殺なんて許すわけにはいかないからね。でも、今回の事件は新ちゃんも気を付けないといけないんじゃない?」
「何のことだよ」
「自分の気持ちには素直にってこと」
「ああ、蘭ちゃんに対してってことやね?」
「紅葉が正解!」
「す、素直ってなんだよ!オレは別に蘭の事なんか……!!」
「そーいうところだよ?今回の事件は行き過ぎにしても言葉による擦れ違いなんて些細なことで起きるんだから」
「せやねえ、けど龍斗程素直すぎるって言うんも考えもんやけどな?」
「おーおー、言うじゃないのー紅葉さん?」
「ああ、そんな頭撫でつけんといて。髪の毛がくずれるやんかーー!」
そう言いながらも笑っている紅葉と同じく笑いながらじゃれあってる俺を呆れたまなざしで見ながら新ちゃんはさっき言われたことを考えている様子だった。―あとで電話してみるか―そんな呟きが俺の耳に届いた。
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