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名探偵と料理人
第十三話 -月いちプレゼント脅迫事件後-
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「だって、新一はあそこに……」
「あそこって……コナンのことか?」
「え、どうして?」
「博士の親戚の子だろ?オレんちで預かれねーかって相談に来てたから知ってんだよ。ほら、あのトロピカルランドの日に。オレは事件の調査ですぐでねーといけなかったら無理だって言って出たけどな。久しぶりだなコナン?」
「あ、え、は?い?」

おーおー、混乱してる混乱してる。そりゃあ、そうか自分が目の前にいるんだからな。
俺は、トリコ世界で買ってきた「メタモルアメーバ」を被り「詐欺鷺」の声帯筋を喉にはっつけて新ちゃんに変装したってわけだ。俺の方が新ちゃんより10cmほど身長は高いが美食會の「ボギーウッズ」のように関節と筋肉を外し、身を縮めた。その様子を見ていた紅葉には「二度とウチの前でせんといて!」と珍しく怒られてしまった。まあボキボキ骨鳴らして人が縮むんだから当たり前か。

「なんか騒いでたみてーだけどなんかあったか?」
「あ、いやなんでもないわよ?それにしても、いつ帰ってきたのよ!?新一!」
「ついさっきさ。だけど着替えと資料とったらまたもどんねーといけねーんだ」
「ま、また!?」
「おうよ。龍斗から蘭が寂しがってるっていうから会いに来てやったんだぞ?」
「べ、別に寂しがってなんかないわよ!変なこと言わないでよね!!」

……こ、こんな感じだよな?電話よりいいと思ってやってみたが誰かを演じるってのは思ったより神経使うな。新ちゃん、よくもまあいつもできるもんだ。

「じゃあ、オレもうもどっから!」
「え?もう!!?」
「わりーな蘭。今回のはちと厄介でな、全身全霊をかけなきゃ解けそーにねーんだ。でもぜってー、オメーの元に帰ってくるから待っててくれよな」
「な、なによ!そんなこと言って。ばっかじゃないの!?」
「じゃあ……っと、なんかコナンの奴がオレと話したがってるみたいだな?オレんちに行く道すがら話して、帰りはもうおせーし博士の家にでも泊めさせるぜ」
「え?ちょ、いきなり」
「いいよな?コナン」
「え、あ。……うん!僕新一にーちゃんとお話ししたい!」
「じゃあまたな、蘭」
「もう、勝手にしなさい!」

俺に手を引かれて黙っている新ちゃんを連れて工藤邸まで来た。そのまま家の前を通り過ぎ博士の家に着いた。俺がインターホンを鳴らすと

「誰じゃこんな時間に?……新一!?元の姿に戻れたのか!!?って、へ?こ、コナン君?し、新一が二人!??」
「……とりあえず、中に入れてくれ博士」

「……母さんか?もしかして龍斗にオレの事聞いて?でも母さんたちはロスにいるはずじゃあ?」

あちゃあ、そうきたか。そういえば有希子さん他人の顔を作るのは全然だめだけど身内の顔はそっくりに作れるだっけね。
ずっと黙っていた新ちゃんがそ
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