第十一話 -エピソード ONE 小さくなった名探偵-
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くぜ」
――新ちゃん、分かってないよ。忠告は、した。もし忠告を聞いて巻き込まれなければそれでいい。それで巻き込まれるなら俺は、俺の出来る事の範囲で君を助けるよ。
土曜日の夜快晴だった昼間とはうってかわり、雨が降り始めていた。
「たーつーと。浮かない顔しとるね。……今日なん?」
「ああ、そうだよ紅葉。今日が俺が言っていた新ちゃんの困難の始まりの日……になるかもしれない」
「そうなんやね……っ!爆発音!?また阿笠博士の実験の失敗かなんかか?」
「!!」
そうか。「耳」を、すませると『おしりのほくろから毛が一本生えてる!』『し、新一の奴ワシの秘密を言いふらしておるんじゃ?』……なーんで、この会話なんだよ。気が抜けてしまう。でも……ちいさくなったのか。
「龍斗?どうしたん?」
「なるかもしれじゃない、じゃなくてなるみたいだ」
「「力」を使って知ったんやね。そういえば龍斗。困難とか苦難とかごまかしとるけど新一君に何が起きるん?」
「あー……これは今から会いに行くか?」
「??」
そういうと、俺は紅葉を連れだって工藤邸へと向かった。
『いいか、君の正体が工藤新一である事は、ワシと君だけのもちろん、あの蘭君にも!』
どうやら博士と邂逅して方針を決めたらしい。
「紅葉、書斎に行くよ?びっくりしない…のは無理だけど現実離れしてるよ」
「いまさらやんか?いこ?」
「それもそうかじゃあ……」
「俺に位は教えてくれてもいいんじゃないか?」
「俺に位は教えてくれてもいいんじゃないか?」
突然、そんな声が聞こえた。ま、まずい。こんな姿を誰かに見られたら……って龍斗!!?
「た、龍斗君?!それに紅葉君も!!?どうしたんじゃこんな時間に?」
「いや、新ちゃんが大変なことになってる気がしてね。博士、新ちゃんはどこに?」
「おばんです、博士。そこにいる男の子は誰なん?」
「あ、いや。この子は……」
まずい、どうする!なんて誤魔化せばっ!!
「ぼ、ぼくは……えっと、その……」
「……っぷ。はははは!いいよ、誤魔化さなくても。ずいぶんと懐かしい姿になったね新ちゃん?」
な、なんだと?今なんて言った!!?
「お、おにいちゃん?な、なにをいってるの?」
「そ、そうじゃよ龍斗君。こんな小さい子が新一の訳ないじゃないか」
「んー?そうかい?見たら分かるよ。それに小さい時の新ちゃんのにおいもするしね」
に、においだと?そんなもんで判断したってのか?!い、いやこいつの嗅覚は馬鹿に出来ん。この顔、完全に確信している顔だ。……仕方ねえ。
「博士、これは誤魔化せねえよ」
「……仕方なさそうじゃな、これは」
そして一通りの説
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