第十一話 -エピソード ONE 小さくなった名探偵-
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で幾分か話した後、下宿の許可をもらった。どうやら、気に入られたらしい。
その後も俺と一緒にチャットしているんだがどうやら個別でお互い話しているみたいで話している内容を聞いても「内緒♪」の一言できられてしまっている。
そう思いながら横目で彼女を見ると、
「あら、ウチの未来のお義母様になるひとですよ?仲ようなることはわるいことではありません?そう思うやろ?龍斗」
「お、お義母様!?おいおい、龍斗君、君はまだ高校生だろ?!なんでそんな話になってんだ?」
「あら、さっき紹介された時は恋人って聞いたけど?」
「えっと。まあ、結婚を前提としたお付き合いと言いますか……」
「ウチ、緋勇家に嫁入りするんが決まっとりますんで」
俺が曖昧に濁すと紅葉がきっぱりと言い切った。そんな恨めしそうな顔で見ないでくれ。小さい時から俺のことを知っている幼馴染みの親に高校生の時点で将来のお嫁さんの紹介なんてこんなとこで突発的にできるわけないだろう!顔を真っ赤にしていると、
「あら?龍斗君がこんなに恥ずかしがるなんて珍しいわね。小さい時からいつも余裕をもってなんでもできてた姿からは想像できないくらい。でも、結婚か」
「他の小僧どもが言うなら何をガキの戯言をと思うが、まあ龍斗君だしな。俺達も10年前に大人なのに子供の龍斗君の世話になったしな」
「そうね、別居したとき蘭がすごくお世話になったものね。まあこれは私達がどうこう言う事じゃなくて葵ちゃんに任せましょう?あのぽやぽやしているけど根はしっかりしている私たちの幼馴染みに」
「ああ」
俺と紅葉のことを話していると、蘭ちゃんが控室に一度戻るようだった。
「あ。らーん!決勝も気合入れてけー!……にしてもこんな時にどこにいたんだろあやつは」
そう、エールを送った園子ちゃんが応援席からいなくなった新ちゃんについてそうつぶやいた……ふむ?『耳』をすませてみると、新ちゃんは会場入り口の柱の裏で電話しているようだった。『では、待っとるぞ。工藤君』『はい、ではすぐにそちらに向かいます。警部……』あ、これは。
「それで?新一君はどこでなにしてるかわかりましたん?」
「まあね。こりゃ蘭ちゃんが怒るぞ」
「怒る?……ああ、事件で呼ばれたんですね?これから決勝なんやから見てから行けばええのにね」
俺が特殊な力を継承していて「耳」「目」「鼻」が異常にいいことを知っている(鼻がいいことを言ったときに一悶着あった)紅葉は俺が「耳」で新ちゃんの様子を探っているのに気付いて小さな声で聴いてきた。皆まで言わなくてもこの短い付き合いでも分かりやすい新ちゃんの行動原理を理解しているのですぐに察してくれた。
「では。これより、組手女子の部、決勝戦を始めます!」
相手の子は赤のグローブを付けた杯戸高校2年の和
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