129背乗り
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コピーで若教主など、ゴミ以下の術とか使ってきても全部無効。
指一本で一瞬で血祭りに上げて、周囲の人物全員の記憶から消せるぐらいの処理を済ませられる。
ちっこい方のドレスと中身が血まみれになってしまって、自分と似たサイズのウェディングドレス着ていた女とか、名前も知らなくても服だけ残して一瞬で消滅させられる力がある。
まあ、色々あっても主役の花嫁の席に立って、ご機嫌になったマコピーは、祐一の隣に並んで鼻歌なんか歌っていた。
引きずってるヴェールとかも、前の安物と違って絹製で、ドレスもギラギラの反射する舞台衣装じゃなくて、ガチの100万以上する本物。
「あの、前の沢渡真琴さん、いえ、月宮真琴さんとチョロインさんは、どちらにいらっしゃいましたか?」
もうヴェールとかめくる必要もなく、自分の隣に立ったのが本物のマコピーだと知った祐一きゅんは、聞いてはいけない問をした。
「え? あの二人? 屋上のプールで泳いでるよ」
「あ……」
とりあえず「浮かんでる」「沈んでる」「石の中にいる」ような、死んでいる系統ではなく、自分の力で「泳いでいる」ので一応生きていて、口を開いたマコピーの歯にも、血は着いていなかったので腰を抜かして安心した祐一。
「い、生きてるんですよね? ね? ね?」
「ええ? 秋子さんが殺したり食べちゃ駄目って言うから、食べなかったよ」
「は、そうでしたか、ありがとうございます」
もう完全にマコピーには敬語で土下座、逆らった瞬間に美汐とか姉からの制裁程度では済まない、厳しい災厄が与えられる。
「もう、花婿が土下座なんかしないで」
祐一は心の中で「秋子さんありがとうございました」を100回繰り返して唱え、目の前の悪鬼羅刹には絶対に逆らってはいけないのを学習した。
現在、祐一が逆らってはいけない相手は、佐祐理、マコピー、多分秋子さんも。
姉とプレデターと最終兵器彼女は、惚れた弱みで弱体化しているので、天使の人形が合体して起床時には逆らえる。
「あの、若教主様と、ご本家からの巫女さん、屋上のプールに放り込まれたそうですので、誰か助けに行って上げて下さい」
もう泣きながら巫女二人の安否を、式場の係員で信者に伝える。
既に教主とか猊下とか月宮当主はマコピーの術中に有り、娘で姪とチョロインさんがここに居ないのに気付いていない。
「それと、コチラの方は純血の妖狐で、沢渡真琴様でいらっしゃいますので、失礼のないようにお願いします」
「「「ええっ?」」」
教主とか猊下とか月宮当主は、ここに立っているのがマコピーで、現人神様が一人増えたのに気付いて腰を抜かした。
マコピー様御行幸、栞様に続いて、徒歩とか飛行とか空間転移でいらっしゃいました。
ここでも狐に化かされた人数が多数増えた。
屋上
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