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転生とらぶる
ペルソナ3
1966話
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しい」

 少し困った様子の美鶴。
 アイギスが何を思ってそんな事を口にしているのかは、俺にも分からない。
 だが、それでも……こうまで有里に拘るという事は、間違いなく何かの理由がある筈なのだ。
 そして有里は、ペルソナ使いの中で唯一ペルソナチェンジという能力を持っている。
 そうなると、アイギスが有里に拘る理由はその辺りにあるのか?
 もっとも、何故そうなのかというのは、アイギス本人も分かっていないようだが。

「有里、お前はアイギスに懐かれる事に、何か心当たりあるのか?」
「どうでもいい」

 うん、有里はいつも通りの有里だったな。
 だがそうなると……視線を山岸の方に向けてみる。
 視線を向けられた山岸は、気弱な性格をしている山岸にしては珍しい事に、有里の方をジト目で見ている。
 まぁ、自分と付き合っている――のかどうかは分からないが――有里が、ロボットとはいえアイギスにここまで懐かれているのだ。それで不服に思うなという方が無理だろう。
 ちなみに順平は、有里に羨ましそうな視線を向けている。
 ロボットであっても、女であればいいのか? 茶々丸辺りを順平に見せる訳にはいかないな。

「……で、このアイギスはこれからどうするんだ?」
「理事長にお返しする必要があるのだが……」

 美鶴が改めて有里の側にいるアイギスに視線を向ける。
 この様子では、もしアイギスを有里から放そうとしても、まず頷かないだろう。
 ロボットとかだと、人間に危害を加えてはならない、人間の命令に服従しなければならない、自己を守らねばならないとされる基本三原則とかが有名だが……俺にとっては今更の話だしな。
 そもそも、量産型Wはともかく、Wナンバーではラミアがそんなのを知った事かと言わんばかりの行動を取ってるし。
 もっとも、ラミアを含めてWナンバーズ、量産型Wは人造人間であってロボットという訳ではない。
 そうなると、ロボット三原則とか、そういうのは今回はあまり意味がないのか。

「私は彼の側にいるのが一番なのであります」

 先程と全く同じ主張を口にするアイギス。
 これは、もし有里と離れろと言っても、まず聞くような事はないだろう。
 アイギスの戦闘力が具体的にどのくらいなのかは俺にも分からないが、最悪有里から離れたくないと暴れる可能性も否定出来ない。

「で、この状況をどうするんだ?」
「……取りあえず、理事長に報告しようと思う。アイギスに関しては、現状では理事長が最も詳しいからな」
「なるほど。……なら、俺も同行しよう」
「いいのか? 外に出るところだったようだけど」
「そう言ってもな。お前達全員が戻ってきたんだ。そんな中で俺だけ出掛けるのはちょっとな」

 そう言いつつも、俺の中には先程の武治と
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