ペルソナ3
1966話
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に魔法に関しては裏の存在という事になっている。
つまり魔法の技術が使われている茶々丸の存在も、分類的に裏の存在という事になるのは間違いない。
ましてや、茶々丸はエヴァの従者だと考えれば、とてもではないが表の存在とは言えないだろう。
もっとも、そのエヴァと茶々丸はシャドウミラーの所属という事になっており、シャドウミラーでは魔法の存在は隠されるべきものではなくオープンにされている。
そう考えれば表の存在と呼んでもいいのかもしれないが、俺が茶々丸と初めて会ったのはネギま世界での話なんだから、嘘という訳でもないだろう。
「裏の世界……そうか、普段からアクセルと接していると忘れがちになるが、アクセルはそういう世界を見てきたのだったな」
「そうだな」
俺と美鶴の間では話に齟齬が出来ているのだが、それでも今のところ美鶴に俺の秘密を言うつもりはない。
ホワイトスターと連絡が取れるようになれば話は別だが、今の状況では余計に混乱させるだけだし、幾月辺りに妙な情報が流れないとも限らないしな。
「……」
俺と美鶴の会話を聞いていたゆかりが、そんな適当な事を言ってもいいの? といった風にジト目を向けてくるが、俺と目が合うとすぐに頬を赤くして目を逸らす。
昨日の件はきちんと話しておかないと、いつまで経ってもゆかりはこのままのような気がする。
「それで、話は戻るけど……何でアイギスがいきなり現れてるんだ?」
そう疑問の言葉を発すると、美鶴が困ったように口を開く。
「実は、この屋久島にアイギスの眠っている施設があったらしいのだが、今日急にそこで目が覚めたらしい。そして眠っていた場所から逃げ出したので、理事長が私達に探すように依頼してきたのだ」
一旦言葉を止めた美鶴は、そのまま有里の側にいるアイギスに視線を向ける。
つまり、逃げ出して見つけ出してみれば、何故かアイギスは有里に懐いていたらしい。
……だが、何でだ? これで懐くのが美鶴であれば、まだその理由も分かる。
桐条グループの令嬢という事もあるし、何より美鶴は昔からペルソナを使って影時間に関わってきていたのだから。
そうであるからこそ、美鶴に懐くのならともかく……何故有里?
有里がシャドウやらペルソナやらに関わるようになってから、まだ3ヶ月程度しか経っていない筈だ。
であれば、アイギスと有里の間には何の関係もないだろう。
それこそ、一目惚れとかそういう感じか?
茶々丸が心を手に入れたのだから、アイギスが同じように心を持っていてもおかしくはない。おかしくはないんだが……それでもやはり疑問が残る。
「そうか。……で、結局何で有里にそこまで懐いているんだ?」
「私にとっては、彼と一緒にいる事が一番大事であります」
「……ら
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