第9話
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白夜白夜!私はフラン、フランドール・スカーレットよ!よろしくね!』
『フ、フランさん…?』
『さんはいらないの!フランって呼んで?』
フランの無邪気さに翻弄される白夜。
『フラン…よろしくお願いします』
『ねぇねぇ、白夜と遊びたい!あなたの能力で、私を楽しませてみせてよ!』
『えっ…で、でも』
『だめー…?』
戸惑う白夜に、咲夜がひっそりと耳打ちした。
『…大丈夫、小さな事でいいから。1回だけやってみて』
咲夜は止めなかった。実を言うと咲夜もレミリアも、皆がその能力を見てみたかったのだ。
どれほどの威力なのか、どれほどの規模までできるのか…
『…わかった。じゃあ…』
白夜がすっと小窓を見上げた、その刹那。
『え……っ!?』
降っていた雨が一瞬にして止み、雪となった。
『ゆ、雪…?私、止ませようと思っただけなのに…』
しかもその雪は白ではなく青色をしていて、
たちまち猛吹雪となった。
『え…』
『…まずいわね……霊夢が異変解決に来るかもしれないわよ……』
レミリアと咲夜、白夜は深刻な表情をしている中、
フランはただ1人だけ、とても目を輝かせ窓を見上げていた。
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