青年期〜原作開始(〜20巻)
第九話 -ファンタジスタの花、紅葉来訪-
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満と言えば不満ですけど」
「俺達は高校生なんだし、お互い世間の目を気にしないといけない立場だしこれは受け入れよう?……それに二人っきりだと俺がまあ、襲っちゃうかもよ?」
「……っ!そんな襲うやなんて、物騒やわあ、龍斗クンは。返り討ちにしてあげるで?」
「あーあーあー。俺、今日一緒に帰った意味あったか?すっげーいたたまれないんだけどそこのバカップル」
「はっはっはー。勿論あるに決まってるじゃないか。いっつも俺が三人で帰っている時に新ちゃんと蘭ちゃんのやり取りを聞いて味わってることを新ちゃんに味あわせるためと、幸せを見せつけるためさ」
「あら、新一君と蘭ちゃんはつきおうていますの?」
「い、いや付き合ってなんかいねーよ!あんなみょーちくりんと!!」
「……因みに蘭ちゃんに聞くと『付き合ってないわよ!あんな推理オタクと!』って返ってくるよ」
「なるほど、幼馴染み同士の素直になれない仲ってやつやねえ、和みますわぁ」
「だからちげえって!」
「ま、それは置いといて。どうしようか。これから」
「置いとくな!ったく、じゃあオレはここで先帰るわ。つきあってらんねーぜ」
「はいはい、付き合ってくれてありがとね。また明日」
「ほな、また明日」
「ああ、二人ともまた明日。いちゃつくのも大概しとけよ?」
そう言って、新ちゃんは帰って行った。その言葉に紅葉は顔を赤らめて。
「い、いちゃつくて。何を言いてはりますのやら。そ、それでこれからどうします?」
「とりあえず伊織さんのいるホテルに行って事情を話そう。早ければ早い方がいい」
「そうしましょか。それじゃあ行きましょ」
そう言って、紅葉が宿泊しているというホテルに向かった。そこで会った伊織さんに事情を説明すると「早速準備しましょう」とてきぱきと手続きを始めてしまった。
俺達が結婚を前提にお付き合いするということを報告すると準備の手を止め、一瞬間を開けて殺気を向けてきた。……ああ、これは。こちらもそれに応対するように圧を掛けると顔中に冷や汗を浮かべて殺気をおさめた。
「……流石はお嬢様の選んだ相手。まさかこれほどとは」
「なんというか。俺は紅葉を守る「力」についてはこの世界で一番だと思っているよ」
「な、なにを突然いうとりますん?龍斗クン。恥ずかしいわあ。伊織もすごい汗かいとるけど大丈夫?」
「ええ。大丈夫ですよお嬢様」
やり取りは一瞬で声を発したわけでもなかったので紅葉には気づかれなかったらしい。
「龍斗様、お嬢様の事。よろしくお願いしますね」
「ああ、任せてください」
「??」
一応、お眼鏡に適ったのかな。後は人となりとかあるだろうけどそれは一緒に暮らしていくうちにお互い分かっていくだろう。……男としてじゃなくて妹か娘をとられる身内の反応だったのは正直
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