青年期〜原作開始(〜20巻)
第九話 -ファンタジスタの花、紅葉来訪-
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る気はないんで放置していたが。そしてこの取材のせいでとんでもないことが三学期に起きることになる。
「はじめまして。ウチ、京都泉心高校から転校してきた大岡紅葉と言います。みなさんよろしゅうお願いします」
三学期が始まったその日、担任に連れられて俺らの教室に入ってきたのは大岡紅葉だった。
その姿を見た幼馴染みたちは固まり、他のクラスのやつらも紅葉の姿に気を取られ唖然としてた。
「ああ、大岡は緋勇の隣だ。大岡、困ったことがあれば緋勇に聞け。あいつは頼りになるぞ」
「ええ、おおきに。でも知ってますよせんせ」
「??」
そういうと、俺の方へと向かってきて
「あの雑誌みて待ちきれんくなって、きてしまいました龍斗クン。ずっと会いたかった……!!」
そういうと、座っていた俺に思いきり抱きついてきた。周りは突然のことに悲鳴を上げ騒然となってしまった。
「も、紅葉。俺も会いたかったし、抱きつかれるのもすげー嬉しいんだが。こういうのは始業の時間にするもんじゃないと思うんだ。だからとりあえず離れてくれないか。席も隣だし話をしよう?」
「もう、ほんにいけずなひと。でも、ありがと。嬉しいって言ってくれて。改めてよろしゅーね龍斗クン!」
「ああ、よろしく紅葉……せんせー、お騒がせてすみませんでした!始業の続きをお願いします!!」
「お、おおう。つくづくお前はマイペースというか大した大物だよ」
突然のことに固まってた先生にそういうと再始動した先生にそう言われ始業の連絡事項として二時間目の教師が病欠のため自習になったことを告げられ、そのまま一時間目が始まった。そして、授業が終わったと同時に紅葉に人が群がってきた。まあそうなることを予想してたので、俺は先んじて幼馴染み三人と合わせて紅葉を伴い屋上へと向かった。
ああ、ごういんなとこもあるんやね…なんて聞こえた気がするが気がするだけだ!!
「さて……と。紅葉。幸い二時間目は自習だったことだし時間はある。どういう事か教えてほしい」
「言うたでしょ?我慢できなくなったって。その前にこのこたちはなんなんです?」
「オレ達四人は保育園時代からの幼馴染みなんですよ。オレは工藤新一」
「私は鈴木園子。私のことは知ってるわよね?大岡家のお嬢様?」
「私は毛利蘭。龍斗君の幼馴染みです」
「ええ、鈴木園子さんのことは知っとります。それにしても幼馴染みですか……」
そういうと三人の、いや女性陣のほうをじっと見やる紅葉。その視線に気づいたのか
「ああ、心配しないで。私たちに龍斗君への恋愛感情はないから!小さい時から面倒を見てくれたお兄ちゃんってとこよ、ねえ蘭?」
「え、ええ。私も龍斗君をそんな目で見たことはないです」
二人の様子に嘘はないと分かった
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