暁 〜小説投稿サイト〜
名探偵と料理人
青年期〜原作開始(〜20巻)
第九話 -ファンタジスタの花、紅葉来訪-
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ちに注視してるし。

『ええ、七歳の頃から私の料理のファンになっていただけたので。この度はお悔やみ申し上げます』
『……ええ。ありがとう』

こ、これでフォローになってるよね?一々会話に気を付けないといけないなんて有名人って面倒だな。

『これ、こんな場で渡すのはおかしいですがシャロンさんの棺に添えようかと思って作ってきたマフィンです。ですがクリスさんにお渡します』
『あら、母に捧げなくていいのかしら?』
『そうですね。これはある意味始まりのマフィンです。あなたにも懐かしい味のはずですよ。これからも笑顔を忘れたときは何時でもいってください』
『!!え、えっと…?なんのことかしら?』

そう、初邂逅から約10年結局マフィンを贈ったのは最初の時だけだ。だから懐かしいはずだよ……シャロンさん……

「それではまたいつか。笑顔の約束、俺はずっと忘れてませんよ」

そういって、俺は彼女に背を向けて墓地をあとにした。
後日、俺はシャロン・ヴィンヤードのお気に入りだったことが少しだけワイドショーを賑やかにしたが数日たてばそれも次の話題にかきけされていった。





そして11月、

「龍斗君、また大岡家のご令嬢優勝したみたいよ」
「ああ、知っているよ。雑誌の取材にも答えてたね」
「そうそう、私や新一も読んだけどその内容に……」
「「「大切な約束のためにウチは負けてなんかおられんのです!」」」
「……」
「しっかり覚えてるみてーだぜ?あの約束ってやつを」

くっそ顔が熱い。こいつらにからかわれるのが一番恥ずかしいわ。新ちゃんなんてにやにやした顔を隠そうともしないし。

「わかってる、わかってるって。俺も実は今日の放課後雑誌の取材を受けるんだよ」
「え?まじで」
「まあ料理の本なんだけど俺のお菓子のレシピが載るってことで大々的に宣伝してるみたいだ」
「あ。私そのCM見たことある!聞こう聞こうと思って忘れてた!!」
「まあそんなわけでそこで俺も返そうと思うよ」
「へえええ!なんて書かれるのか今から楽しみね!」

その次の料理本は大ヒットを記録し、料理本としては異例の出版数をたたき出した。俺の取材の内容がネットで拡散されたからだ。
―――今後の目標は?―――
来年の世界大会、そのシェフ部門で優勝してこようかなと。まだ、俺は半分しかとってきていない。大切な約束を果たすためにもう一つの世界一を取りにいきます。
―――約束とは?―――
それは言えません。でもわかってくれる人には分かってくれると思います。

この、史上初の二つの世界一を取る宣言のおかげで他のマスコミからの取材依頼がうちにかかってくることになってしまった。(以前の騒ぎの際に学校に電話した者の取材を受けないといったせい)まあ受け
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