暁 〜小説投稿サイト〜
名探偵と料理人
青年期〜原作開始(〜20巻)
第九話 -ファンタジスタの花、紅葉来訪-
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は新ちゃんが初めて解いた事件って覚えていたのに。確か「高校生になったばかり」って誰かが言っていたからGW当たりにでも行くと思ってたんだが。よもや入学式前にいってたなんて。
それにしても、ココから「高校生探偵工藤新一」が動き出すわけか……

「新ちゃん」
「……でだな、俺はこういってy…なんだよ、そんな真剣な顔して」
「新ちゃんはこれから本格的に探偵としての夢を追い始めると思う。止めたりはしない。でもね、その道は危険と隣り合わせな道だよ。忘れないでほしいのは必要以上に自分で危険なことに首を突っ込んでいかないこと」
「……わーってるよ。約束するよ」
「絶対だからね」

今はこれくらいしか言えることはないか……

「そうそう、NYに行ったときシャロン・ヴィンヤードに会ったんだけどさ。オメーありゃなんなんだ」
「なんなんだと言われても?何かあったの?」
「あの人のオメーへの好感度の高さだよ。会話の端々ににじみ出てたぞ」
「えっと、俺もわかんない」
「俺達が散々な目にあったってーのに後日電話した母さんの話だと良いことあったみたいだったしよくわかんねー人だったな」
「ふーん。いつか再会するときが楽しみだなー」





高校生になって俺は出席日数に影響しない程度に学校を休み、色々な所に出張していった。新ちゃんも事件に遭遇したり、警察に協力を要請されたりとで少しずつだが知名度を上げていた。
たまに馬鹿やって遊んで、勉強して蘭ちゃんの空手の大会に皆で応援して、そこで蘭ちゃんより強い同校の先輩が存在し、蘭ちゃんが準優勝だったのに驚愕して、なんて日々を過ごした。





今日、俺はアメリカのとある墓地にいた。シャロン・ヴィンヤードの葬儀に参加するためだ。

『通っていた学校はどこか?』『母娘の不仲説は本当か?』『父親は誰なのか?』『噂の恋人はこの葬儀に来ないのか?』

ん?あの人は……おいおい。一応彼女は母親の葬儀に参加しているのに質の悪いジャーナリストだな。対するあの人は『ノーコメント』でやりすごしているみたいだけど。あ、捕まった。そりゃあそうだ。常識ある人ならとめるよな…ん?最後のあがきか?

『知られたらまずいことでもあるのか!?』
「……A secret makes a woman woman...」

シャロンさんの棺に背を向けてそう言い放った。葬儀に参加している人はその台詞の奇妙さに少し騒然としている。…あ、目があった。

「!!?」

ちょっと動揺していたけど流石は女優か。すぐに澄まし顔になって……あ、こっちに来た。

『あなたは……母のお気に入りの子ね。わざわざ日本からご苦労なことね』

おいい!?ここにはあのマスゴミがいるんだぞ!?そんな意味深なことを…ほら皆こっ
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