暁 〜小説投稿サイト〜
名探偵と料理人
第八話 -修学旅行、他色々-
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国人も結構いるな。んで現在まで、完走者0、怪我人多数、麻痺などの障害3、死亡者0と。ほっほう、面白い。
ということで、俺は一人そのコースに挑戦してした。ジェットコースターなんかと比べ物にならない爽快感だった。下にいた監視員はその一部始終を見ていて呆然としていて、俺が中二であることを聞いて倒れてしまった。思った以上に楽しかったので、監視員を近くの休憩所に連れて行き、何度も滑っているうちに昼食の時間を過ぎてしまっていた。三回目くらいからギャラリーと動画撮影が入ってしまったが。どうやら、PRにつかうらしく許可を求められたので了承した。ついでにカメラを回してない方の監視員さんに携帯を渡して撮ってもらうことにした。
そんなこんなで二時過ぎに戻った時に新ちゃんたちからそのコースを滑っていることを聞いていた松本先生に、大変心配をかけていたことを知って平謝りした。その後特別に俺だけならということで昼食を取らせてもらった。どうやら別の中学とブッキングしているらしく、時間をずらしての昼食時間とのことだった。

「人間がやったから犯罪っちゅうんじゃ!それに不可能なモンがあるかちゅうねん!!ボケェ!!!」

……この声に関西弁にこの言葉。どーっかできいたことありますねえ。

声のした方を向いてみると案の定、俺のもう一人の幼馴染みがいた。別の中学って平ちゃんのとこだったのか。なんつう偶然。後ろからカメラ回してるのは静華さんか?有希子さんもさっきみたし探偵ボーイズのお母様はどこも一緒だねえ。
周りの同級生にたしなめられて、平ちゃんは席に戻りカレーを食べ始めた。ずいぶんとまあ不機嫌な顔で。隣には和葉ちゃんがいた。……よし

「ずいぶんとキレッキレの啖呵を切ってるね、平ちゃん」
「なんやなんy……龍斗ぉ!!??なんでお前がこないなとこにおんねん!?」
「龍斗君?!?」

うむ、こっちが清々しくなるほどの驚きのリアクションだ。流石関西人。

「『地獄めぐりコース』を何回も滑ってたら昼食を食べそこねちゃってね。だから今から遅めの昼食だからこの食堂に来たんだ。久しぶり、和葉ちゃん」
「そうやなー、腹減ったら食堂に来るの当たり前…やない!なんや、『地獄めぐりコース』を何回もって!ふざけんなや!!ありゃ世界のプロスキーヤーでも完走できてへんコースやで!!それも何回もやと!!ガキんときは気にしとらんかったがよくよく考えたらお前のそのアホみたいな体の動きはなんなんやねん!そしてそもそも、オレが聞きたかったのはなんでこのスキー場におるんかっちゅうこっちゃ!分かっていうとるやろ!」
「そやそや。久しぶりー龍斗君…って!もう!!」

息をゼーゼー切らしながら一気にまくしたてた平ちゃん。いやあ、すごいね。噛まずにあんなセリフ早口で言えるって。

「はっはっはー、ああ
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