第八話 -修学旅行、他色々-
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ゃんが思っている以上に信用ならんもんだよ。特に視覚は」
「んんーー、そういうものなのか?」
そう言ってまたうんうん言いながら悩みだした。早く答えを見つけてもらいたいもんだ。
次の日、新ちゃんは学校を休んで調査に出かけた。土日を合わせてこの三日で勝負を掛けるつもりかな?
次の週の月曜日、今日は新ちゃんの家に行ったがすでに出ていたらしく蘭ちゃんと二人で登校した。こうしてる分にはいつも通りなんだけどねえ。
新ちゃんは朝の始業ぎりぎりに教室に入ってきた。明らかに晴れやかな顔をしているのでアリバイは無事証明できたらしい。お、笑顔で蘭ちゃんに手を振って…そっぽを向かれた。
「新ちゃん、俺今日は料理部に顔を出すから一緒に帰れないわ。だから二人で帰ってくれ」
「お、おお。分かった。オメーも二年で部長だって大変だろうけど頑張れよな!」
「そっちも、しっかり仲直りしろよ?」
「善処するよ……」
三年生が抜け、料理部は俺一人になってしまったが今年入った一年生で俺の事を知っている人が大量に入ってくれたので部の廃部の危機は免れていた。まあ、まだ四月だしここから何人か抜けていくだろうとは思うけどね。しっかり料理の楽しさを伝えていきたいと思う。
次の日、そこにはいつもの様子に戻った二人がいた。なんでも河川敷を歩いているととても綺麗な歌声のアメージンググレイスが聞こえてきて、喧嘩している気にならなくなったそうだ。
しばらくして、俺は父さんに呼び出されてイングラム公国にいた。イングラム国王の誕生日を祝う晩餐会の料理を作る手伝いのためだ。流石に国王のパーティなだけあって他国の王子、王女に高級官僚ばかりだった。スイーツだけでなく料理の腕も父さんの計らいで披露することができ、いくつかの国の官僚からスイーツではなく料理を作ってほしいとオファーが来た。
イングラム国王の息子のフィリップ王子には「お菓子のお兄ちゃん」と呼ばれて、懐かれてしまった。俺の仕事は終わっていたのでセリザベス王妃に許可をもらってパーティが晩餐会が終わるまで一緒に遊んであげた。
更に月日が経ち俺達帝丹中学二年は中学校生活最大のイベント、修学旅行で東北に来ていた。そこで、スキー教室を体験していた。俺達四人組は割と運動神経がいい方なので早々に講習を終え(自主脱出)、上級コースに滑り出していた。
俺は、上級の一つ上に「鬼畜!地獄めぐりコース!!」というのがあったので三人を誘ったのだが、流石に斜度50°、全長1500mを滑るのはアホだと言われて断られてしまった。何々、滑る前に名前と連絡先をこの無線で連絡してください?下に監視員が到着し監視の準備が出来たら赤いランプが点灯します。ふむふむ。後は怪我、最悪死亡しても了承する事のサインを下の紙にしてくれ?サインには外
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