第八話 -修学旅行、他色々-
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うし」
「いや、それはダメだよ。園子ちゃん。こういうことはきっちりしておくのが友達関係をずっと続ける秘訣だよ……金銭じゃ気が引けるかもしれないから俺が、俺だけが出せる依頼料になるけど」
「それってどういうこと?」
「警備会社への依頼料は俺が鈴木財閥主催のパーティで依頼があれば三回、無料で料理を作ること。よっぽどがなければ最優先で受けるよ。んで、園子ちゃんには俺がこれから一ヶ月弁当を作る、オジサン達にはお菓子のお土産を週二回渡す。ってのはどう?」
「お弁当一ヶ月!!!??しかもお菓子までもらえるの!?それにパーティで料理をただで三回も作ってくれるってしかも優先的に!!?貰いすぎよ!」
「そう?三回って少ないと思うけど。鈴木財閥系列なら質も高いだろうし」
「だって、パパもママも次郎吉伯父様も龍斗君のファン歴10年よ!二つ返事でソッコーで手配してくれるわ!!ちょっと電話してくる!」
そういうと、携帯片手に教室を飛び出していった。
「おーおー、すげえスピードで出て行ったな」
「でも、これで解決しそうね。こういうのは学校側でしてほしいと思うけどね」
「いくら帝丹中学が帝丹大学の系列私立と言っても、学校の処理能力を超える事態だったってことだろ?しっかし龍斗も思い切りのいいことをするな。確かにオメーが原因だが身を切ってまで対処しなくても良かったんじゃねーか?」
「そう?身を切るなんて思ってないけどね。園子ちゃんのご両親は小さい時から知ってるしあそこのパーティでならこっちから料理作らせてほしいってお願いしたいくらいだしね。パーティ用で作る料理も普段とは趣や順序、構成それに量も違うから作り甲斐があるしね」
「もー、新一は推理オタクだけど龍斗君も筋金入りの料理バカよね」
「バカとはなんだ、バカとは」
そんな話をしていると、満面の笑みを浮かべた園子ちゃんが帰ってきてその日の放課後にはマスコミたちの姿は消えることとなった。……マジでソッコーで解決したな。
警備員の雇用期間中に文化祭が開催されその時も警備員さんにお世話になった……列整備とかできるんすね。鈴木財閥の社員能力たけえ。
そんなこんながありつつ、俺達は無事中学二年生に進学した。幼馴染みは一緒、クラス担任も同じともはやなにか呪いなんじゃないと思った。10年間以上一緒って。
二年が始まって二週間が経ち月曜の朝にちょっとした事件?があった。いやあれは事件じゃなくて……
「あれ?今日は龍斗君一人で来たの?あとの二人は?」
「ああ、あとで来ると思うよ」
「あれ?一緒に来てはいたのね。なにかあったの?」
「ああ、実はね……」
俺は園子ちゃんに朝登校中にあったことを話した。
「だからオレ、二時間目ふけっから」
新ちゃんが、昨日の日曜に遭
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