第八話 -修学旅行、他色々-
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世界一になった後、学校ではそれはもう大混乱が起きた。学校側も寝耳に水な話でマスコミの取材の依頼がひっきり無しにかかってきたそうだ。そりゃそうか、飛び入り参加で実績も表立って特に積み重ねて来なかった俺が、あんなデカイ大会に出て優勝したんだからなあ。休むことを松本先生に伝えた時もまさか優勝してこんな騒ぎになるとは夢にも思ってなかっただろうし。学校前に連日出待ちのマスコミがいて一般生徒にも迷惑をかけてしまった。
「あっりゃあ、しばらく消えそうにねえな」
「だよね。せっかくの龍斗君の優勝お祭りムードをぶち壊しにしてくれちゃって迷惑なやつらよね!」
「でも、ほんとに何とかならないのかしら。つい昨日も一年生ってことで違うクラスの女子がマスコミに付きまとわれたって言ってたし」
「え?それマジ?」
「まあそんだけどえれえことをしたってこったな。結構な人からお祝いの言葉をもらったんだろ?」
「まあね。父さん母さんに引っ付いて参加したパーティで顔見知りになった人とか」
そうそう、そういえば何の琴線に触れたのかシャロンさんとの邂逅以降、彼女から色々な贈り物を頂くようになった。今年も卒業祝いと入学祝いで高級な調理器具や食材を贈って貰った。俺も彼女の誕生日や記念日には手作りのお菓子を贈ったりとなぜか交流が続いている。…いやほんとなんでだ。入っている手紙はホントに優しい親戚のおばさん化してるし。
世界一になったときは誰よりも早く食器をいただいた。…ウン百万するものを。そのことをはなすと。
「シャロン・ヴィンヤード!?アメリカの大女優じゃない。龍斗君そんな人と仲がいいの!?」
「ウチのパーティでも中々会えないわよそんな大物……」
「オレの幼馴染の交遊関係が混沌としてきてんな……」
「シャロンさんは有希子さん経由だけどね。新ちゃんが逃げたパーティで出会ってそこからかれこれ六年くらいの付き合いかなー。結局会ったのはその一回だけで後は手紙のやり取りだけだけどね」
それはそうと、まずは学校の問題のほうか。
「話を戻すけど学校回りの人間について。学校側もいっぱいいっぱいみたいだしね。ねえ、園子ちゃん」
「??」
あまり、使いたくはない手段だが早期解決のためにはこれくらいしか思いつかないしな。せっかく手に入れた称号だ。有効に使わせてもらおう。
「鈴木財閥の系列で警備会社はない?もしくは信頼できる警備会社。できれば屈強で有名なところがいいかな。そこに警備を一ヶ月ほど依頼したいんだけど。園子ちゃんにはその渡りをつけてほしい。もちろん依頼料は払うよ」
「え?ええ。そりゃあうちも警備会社持ってるし渡りをつけるのは全然いいけど。幼馴染みの頼みだし、龍斗君が悪いわけでもないんだから依頼料なんていらないわよ?パパもママもこのことを言ったらそういうと思
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