第七話 -世界大会、他色々-
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他にないかとこちらにいたら畑違いですが面白そうなネタがあったのでね。それでどうなんです?あの票に納得いっていますか?』
『……エドさんはおr…私の試合を見ましたか?』
『いいえ、決勝で審査員が食べている姿と結果、それと各試合の票数の結果だけをね。何分フランス外にいたものでさっきこの大会の会場に着いたばかりなんですよ。それで君は本当に実力で勝ったのかね?私にはそうだとはとてもとても……』
他の記者も言わなくても同じ疑問があったのか俺とエドのやり取りを固唾を飲んで見守っていた。……カメラだけでなくテレビカメラも結構な数来ているな。フランス、イギリス、スペイン、ドイツ、アメリカそれに日本もあるか……よし。
『エドさんは良くも調べもせずに記事を書かれるようですね。サッカーの試合でも結果はスコアレスドローの物でも試合内容は面白いものが沢山ある。なのにあなたは最終結果だけを見て書こうとしている』
『なにをいきなり?』
『これをどうぞ。最後に作ったスイーツを構成した一つのワッフルの切れ端です。世界一のパティシエのお菓子、食べてみたいと思いませんか?他のメディアの方もどうぞ』
そういって、俺は一口にも満たないワッフルのかけらを入れたバスケットを差し出した。あとでおやつとして食べようと思って持っていたのだ。
『ふん、こんな欠片で何を……!!!』
文句を言っていたエドが食べた瞬間に黙ったのを見て他のメディアの人も興味を示し次々と口に運び同じように黙ってしまった。中には泣いている人もいる。その様子がテレビカメラで撮られている。
『どうですか?あなたは私の記事を人が興味が持つように面白おかしいものにしようとしていたんでしょうが』
『……そんなことは』
『この会見は最初からテレビで撮られていて各国で放送されていますよ?言葉が詰まった時点でそれはもう自白しているようなものです。それではよく思い出してもう一度言ってください。私は実力で勝っていない?』
『……失礼する!!』
『…エドさんに、記事に書かれた方。彼の記事なんてあんなものですよ。事実なんて二の次で人が興味を持つようにでっちあげる、ただのいやしい三文記者だ。同じ土俵に立ってしまえばご覧のとおり無様をさらします!!堂々と、胸を張って闘ってください!』
『え、えっと。これ、君の優勝会見なんだけど……』
何か変な雰囲気になってしまったが実食して実力を実感できたのかその後は最初の頃とは違い本当に祝福ムードで会見は進んだ。母さん、俺勝ったよ!
後日、俺は帰国した。時差のせいか早朝の到着だったにもかかわらず、どこから嗅ぎ付けたのか空港ではメディアに囲まれて大変だった。日本国内だけではなく海外からも来ていて騒ぎになっていた。ある程度インタビューを受けたが、驚いたのは日売テレビ
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