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名探偵と料理人
第七話 -世界大会、他色々-
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れるのは知っているでしょ?でも、いつかは私も選手として参加したいわ。それにしてもずいぶん若く見えるけどいくつ?童顔なだけなのかしら?」
「え、あー13歳です。中学一年」
「あら、正真正銘若いのね!!じゃあ応援なのかしらね?」
「はははは……」
「それじゃあ、私は準備があるからこの辺で。さようなら、かっこいい少年君」

そういうと灰色の目をした綺麗な女性は去って行った……100人?サポートメンバー?母さん、かんっぜんに言い忘れてたな。いや、もしくは母さんの参加した16年前とルールが変わったのか?
まあいい、それならそれでやってやる!!


『お待たせしました!それでは、伝統ある四年に一度のパティシエ達の聖戦を開始したいと思います!』

盛大な開会式が行われ、大会が始まった。参加者は俺を含めた64人。16人ずつに分かれて一人が勝ち抜き、残った四人でトーナメントを行い優勝を決めるというものだ。調理器具は持ち込みで…母さんがそれは済ましておいてくれたので助かった…お題はランダムで、材料は大会が用意したものを中央から選び自分のエリアに持っていき作るというものだ。審査員はあの女性が言っていたように100人。大会委員長が2票であとは1票ずつの101票を投じ、多かった方の勝ちというシンプルなものだ。

開会式で俺がシークレットゲストの母さんの推薦で登場したときは会場がどよめいた。まあそれもすぐに失笑に変わったが。そりゃあそうだ、何せ他の人たちはサポートメンバーを後ろに従えての登場だったのに俺は一人だったわけだしな。他の63人はフルで、しかも不測の事態に備えて補欠の人すら連れてきている中俺一人だったからまあわからんでもない……が、俺の耳がこんな言葉を拾ってしまった―『アオイ・ヒユウはこの大会にあんな子供を一人で出すとは…世界一も何かの間違いだったようですね。あの優勝は躰で票を勝ち取ったのかな?私も味わってみたかったものだな、あの甘そうな体を!』―ほう?俺の事を侮るのはいい。いいが。言うに事欠いて母さんを侮辱したな。それにゲスな感情を向けやがったな!!!

大会の一回戦が始まった。準備された食材から、最高の状態のものを選び自分のキッチンに戻りふと相手の方を見た。食材を取るのも一人でやったため、相手はすでに作り始めていた。俺の相手は一回戦の相手が俺であることを知って、サポートメンバーも含めてお気楽モードだった。普通に考えて、彼らの態度は間違ってはいない。そう、相手が俺でなければ。ただ勝つだけじゃだめだ。だから…生まれて初めてのリミッター全開放で。全力で行くぞ!!!!


俺が力のすべてを出して臨むと決め開放した瞬間、静寂が訪れた。騒ぎ立てていた司会も、観客席にいた応援団も、スイーツを作るべく指示を出していた参加者も。鳥肌が立ち、寒気が止まらく
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