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名探偵と料理人
第七話 -世界大会、他色々-
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こせばすぐに潔白を証明できるさ」
「あったりまえだ!」
「はあ。……あ、そうだ。全く脈絡もなく話変わるけど俺今日学校終わったら一週間位休むから」
「……は!?一週間?まさか、海外にいるオジサン達に何かあったのか!?」
「ええ!?そうなの龍斗君!?」
「オジ様達大丈夫なの?!」

どうやら、俺と新ちゃんの会話が聞こえていたらしく蘭ちゃんと園子ちゃんが大声を上げて聞いてきた。

「いや、いや。うちの両親はいたって健康だよ。ただ、ちょっとフランスの方にね」
「おいおい、心配させるんじゃねえよ。しかし学校休んで一週間もフランス旅行とは優雅だなあ、おい」
「まあ、ちょっと挑戦しにね」
「挑戦?」

蘭ちゃんにそう聞かれたので、今日の朝に来た母さんの電話の内容について話した。

「マジかよ!?世界一を決める大会?!」
「すっごーい、龍斗君!!龍斗君なら絶対世界一になれるよ、ねえ蘭?」
「そうよそうよ!私、龍斗君が優勝したら世界一の料理人の一番弟子だって自慢しちゃうんだから!」
「バーロー、世界はひれーんだぞ?龍斗よりうめえお菓子を作る人がいる……いや、龍斗のお母さんくらいか?一番最近食べたときは龍斗のも同じくらいうまかったし。んで、その大会には出ないってことだから……ひょっとしたらマジでいけるんじゃねえか?」

幼馴染み四人で盛り上がっているといつの間にやら始業の時間になっており松本先生が教室に入ってきて注意された。勿論、やり玉に挙がったのは新ちゃんでぶーぶー言っていた。
放課後いつの間にやらクラス全員に情報がいきわたっており、先生も含めたみんなから熱い激励をもらい俺はフランスへと旅立った。





三日後、俺は大会の会場にいた。流石に世界一を決める大会だ。パティシエのオリンピックと言い換えてもいい。すごい数の報道陣に参加者だ……っと!

「すみません、大丈夫ですか?」
「あ、ありがとう。ごめんなさい。周りに圧倒されてて、よそ見してて……」

どうやら、周りに気が行き過ぎていて俺に気付かなかったようだ。ぶつかってきた女性が倒れないように支えていた手を放して……ん?日本語?

「あれ?日本人の方ですか?」
「え、ええ。あなたも日本人?それにしても君、中学生くらいよね?ここは大会の関係者専用ゾーンで一般観戦者は立ち入り禁止よ?大会の見学なら向こうのエリアにいかないと」
「えっと、ありがとうございます。でもまあ、一応関係者なんで」
「あら、そうなの?」
「それより、お姉さんもこの大会に参加するんですか?」
「ええ。と言っても、出るのは私が勤めているお店のチーフで私はサポートとして参加するだけだけどね。審査員100人もいるから一人で作るのは大変で、一人の選手に10人までのサポートメンバーがつけら
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