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名探偵と料理人
第六話 -小学校卒業までの色々-
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のか。春休みに京都に行ったときに平ちゃんに好きな人ができたやー!って言われた時は度肝を抜かれたけど記憶の片隅に残った原作知識が勘違いってささやいている気がするのでいずれ何だったのかわかる……はずだ。





「誕生日おめでとう、たっくん。今日から年齢が二桁で私たちとお揃いね」
「おめでとう、龍斗」
「ありがとう、母さん、父さん」

四年生になる春、俺は誕生日を迎え10歳となった。学校が始まる前なのでこの日はいつも家族で遠出をする。

「それで、はい。誕生日プレゼント」
「ありがとう!開けるよ?」

大きめの箱に包装紙で包んだプレゼントを渡された。包装紙を開けてみると中に二つの鞄のようなものが入っていた。それを開けてみると

「包丁セット?それにこれは、お菓子作りの道具!?」
「そうよ、その包丁は私たちが愛用している日本刀と同じ製法で作られている特注品よ」
「今までは家に据え置きのものを使っていただろう。記念として何を贈ろうかと葵と相談して、料理人の必需品を贈ったらいいんじゃないかってことになってね」
「どう?って聞くまでもないわね。そんなに喜んでもらえてうれしいわ」

俺の、この世界での専用の調理器具。嬉しくないはずがない。ああ、早くこれを使って料理をしたい!

「ありがとう!父さん、母さん!!」
「それじゃあ、お祝いのお料理と行きましょうか」
「そうだな、やっぱり俺たち家族はそれが一番だ。一緒に作ろう、龍斗」
「うん!」

その日はとても充実した一日となった。





四年生になって半年が過ぎ、すっかり紅葉がきれいな秋になった。休日と祝日と記念日が重なりプチ連休となったので父さんの勧めで京都に俺はいた。そこには当然のように平ちゃんと和葉ちゃんがいた。なんだろう、父さん同士が示し合わしているのかな?

「よー、龍斗!お前もきたんか。ほならいくで?」
「久しぶり、龍斗君!ほらいこ??」
「え、ああ久しぶりって、は?いくってどこに!?」
「そらあ、お前きまっとるやろ!カルタ大会や!!」

平ちゃんたちに連れられてきたのは結構大きめの日本家屋だった。ここで、どうやらカルタ大会をやってるようだ。こういうのって予選とかあるんじゃないのかね?と思ってたら飛び入りOKだった。んん?ちょっと待て。これイロハカルタじゃなくて百人一首の大会だと?!俺全然知らねえぞ。

「オレかお前かどっちが優勝できるか勝負や!!」
「待て待て待て。俺百人一首とか全然知らないぞ。無茶言うなって」
「大丈夫やて。龍斗君運動神経いいし!平次も運動じゃ龍斗君に勝ったところ見たことないしね!」
「余計なお世話じゃあ和葉!だけど、これは俺の勝ちかもな?最初から言い訳ばっかやもんなー龍斗君は。ま、オレはカル
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