暁 〜小説投稿サイト〜
名探偵と料理人
幼少期〜少年期
第四話 -工藤新一少年の冒険-
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「う、うん」
「あ、ああ。大丈夫だけど龍斗の方こそ大丈夫なのか?すっごいコワイ顔してたしナイフが」
「しっかり受け止めたから大丈夫。とりあえず家に帰ろう」

さっきの様子に怯えたのかすこしぎくしゃくしていたが、扉が開かなかった仕掛けの種や袋の暗号についてあーだこーだいいあっていったら、新ちゃんを家に送ったころには元に戻っていた。
そのまま、蘭ちゃんを家まで送っていった。そういえばふと思ったが、

「ねえ、蘭ちゃん。新ちゃんって名前で呼ぶのはガキっぽいって言ったんだよね」
「うん」
「でもさ、よく思い出して。英理さんや小五郎さんがお互いの事なんてよんでるか」
「……あ!!」
「ね。別に名前で呼ぶことはガキっぽいことじゃないんだよ」
「そっか!!じゃあこのことを新一に言えば」
「あ、ダメだよ。せっかくだし新ちゃんがついうっかり『蘭』って呼んだ時に今の話をして上げな。今まで悲しい思いをしてきたんだしそのお返ししなきゃ。」
「そ、そうだよね。うん。わかった」

そして、蘭ちゃんを家に送り届けた。案の定ばれていて、英理さんがお冠だった。一応のフォローを入れておいてそのまま帰宅することになった。これから現場に向かうという小五郎さんが途中まで送って行ってくれるという事なのでそありがたく送ってもらい、持っていた自作の飴を渡して別れた。
ああ、これ、原作にあった気がする。そんな風に思いながら俺は睡魔に身をゆだねた。


次の日、起きてみると書置きと朝ごはんが用意してあった。どうやら、深夜に帰ってきて俺が起きる前にまた出て行ったようだ。GW中とあって国内の依頼で大変だと言っていたっけ。最後の方は時間とったから遊びに行きましょうねと言われたのを思い出した。さて、遅めの朝食も済ませたことだし新ちゃんの様子でも見に行きますかね。

んん?なにやら工藤邸の前に三人の大人が。
「こんにちは。優作さん、有希子さん、英理さん」
「おや、こんにちは龍斗君。新一と一緒に行ったんじゃなかったのかい?」

どうやら、蘭ちゃんと新ちゃんは阿笠博士に頼んで暗号が示す杯戸港に行ったらしい。おいおい、置いてきぼりか?

「それじゃあ、私は初公判の準備があるから。龍斗君、あの二人が悪いことをしたらしっかり叱ってあげてね?」

そういって、英理さんは帰っていった。色々と集中したいと言っていたので気分がすっきりするように配合したミントキャンディーを渡した。

「そういえば、有希子も今日君が弟子入りした奇術師の人と会う約束があったんじゃなかったかい?」
「あー、そういえば!」

ん?マジシャン??弟子入り……満月の夜…図書室………あ

「あーーーーーーーーーーーーーー!!!」
「ど、どうしたのそんな大きな声を急に上げて。というか、龍斗君
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