幼少期〜少年期
第三話 -サクラ組の思い出-
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」」」
彼がなぜサクラがわかったかを解説し、それを聞いていたまだ眠ってなかった子供たちが歓声を上げた。
「あー、新ちゃんこんなとこにいた!」
蘭ちゃんや園子ちゃんと話していたその子を新ちゃんと呼ぶ帽子にサングラスの女性が部屋に入ってきた。あの人は……
「新ちゃん、ネームプレートどうしたのよ、せっかくサイン会場まで取りに行ったのに」
「どっかになくした」
「うそでしょーー!?もう」
「だからこの子にサクラのバッジを作ってもらおうと思ったんだよ」
「この子?あら。もしかして英理ちゃんとこの蘭ちゃん?同じ保育園だったのね!!」
どうやら、サクラのバッジの補充は江舟先生によると来週になるようだ。しかし、なくしたねえ……
「サクラがほしいならつくったこれあげるよ。おなまえは?」
「く、くどうしんいち!サクラぐみだ!!」
「はいできたよ。」
「あ、ありがとな。」
「でもこれあげるからやくそくしてよしんいちくん……わたし、なきむしじゃないもん。なきむしじゃないからもうなきむしだなんてよばないで!!!」
これが俺が単独での、原作の主人公工藤新一との初邂逅となるのだった。
「え、ゆきちゃんが保育園にきたの!!?」
「うん、それに新一って子が保育園に新しくきたよ」
「なるほど、新一君の入園手続きできてたんだね。葵、なにか包んで挨拶に行こうか。どうせすぐ真ん前だし」
「そうね、。でもゆきちゃんもこっちに帰ってきてたなら教えてくれてもいいのに」
「もしかしたらびっくりさせようとしていたのかもね。ならこっちから行って逆にびっくりさせようか」
夕方になり帰宅してから今日あったことを母さんに話すと工藤邸に挨拶に行くことになった。あの後、入園手続きは無事終えられたようで工藤親子は3時前には保育園を後にしていたので出かけたりしてないならあの豪邸にいるはずだ。
結局、昨日作った母さんお手製シフォンケーキと俺作のミックスナッツのパイを包んで挨拶に行くことになった。それで夕飯の予定がないようならうちで食べようと誘うつもりらしい。
鉄門を開き、玄関でチャイムを鳴らすと、中から女性の声が聞こえた。
「はーい」
「こんばんは、ゆきちゃん!帰ってきてたなら連絡してよーもう!」
「え!?葵ちゃん!?なんで!!?ビックリさせようと思って誰にも言ってなかったのに!!」
「やっぱりそうだったんですね」
「あ、こんばんは龍麻さん。それに後ろの子は龍斗君!大きくなったわねえ」
「その龍斗のおかげよ。今日ゆきちゃんが帰ってきてるって分かったのは」
「今日、保育園に行きましたよね?実は毛利さんのところの蘭ちゃんだけでなくうちの龍斗も同じ保育園なんですよ」
「え、そうだったんですか。ごめんね、龍斗君、全然気づかなかなくて」
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