幼少期〜少年期
第三話 -サクラ組の思い出-
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あの決意から早一年、俺は四歳になった。あれから日本各地でのパーティに呼ばれる両親についていき、こっそり料理やお菓子を作らせてもらっていた。そこで原作キャラの何人かと出会ったりした。中でも一番驚いたのは、夏休み期間に当たる7−8月に帰省した際にあった父さんの幼馴染たちだった。なんとあの未来の大阪府警本部長服部平蔵と、同じく未来の大阪府警刑事部部長遠山銀司郎だったのだ。ということで、まあ服部平次と遠山和葉に邂逅したというわけで。平ちゃん(呼び捨ては嫌と言ったらこう呼べと言われた)と和葉ちゃんとは夏休み中ずっと一緒にいたのでかなり仲良くなった。八月末に帰るときには二人とも泣きながらまた会おうといってくれた。東京に帰ってきてからしばらくは関西弁が移ってしまっていて笑われてしまった。
そうそう、保育園では新しいクラスになった。クラスはサクラ組であの幼女二人組とまたまた同じところだった。一年間彼女たちと過ごしてみたが園子ちゃんはもう原作の高校生のときのようにお転婆娘でよく男の子と喧嘩しては泣かしていた。蘭ちゃんは優しい性格で若干泣き虫。そんな俺は、まあ子供たちの相手は苦ではなくトリコ世界ではよく孤児院に出入りしていた経験から喧嘩の仲裁、おままごと、アクションムービーの真似事(危ないと怒られた)、仲間外れが出ないように立ち回る、なんてことをしていたら通信簿に「たつとくんはみんなのことをよく見ているお兄さんのようです。お兄さんと言うよりもう一人先生がいるようでチューリップ組で一年問題がなかったのは彼のおかげです」なんて書かれていて両親には苦笑された。
「今日から新しいクラスだけど新しいお友達と仲良くするのよ?たっくんのことだから心配はしてないけど」
「うん、でも蘭ちゃんと園子ちゃんも一緒だし大丈夫だよ」
「そうね、あの子たちも一緒だもんね。何か困ったことがあったら守ってあげるのよ?男の子なんだから」
「もちろんだよー」
保育園へ行く途中、母さんと手をつなぎながら今日から始まる保育園についての話をした。心配ないと言われるのは嬉しいが、結局どうしても保護者というか父兄目線で接してしまうのはどうしようもないな。ごめん、母さん子供らしくない子供で。
「おはようございます!今日からサクラ組の先生になった、江舟論介です。皆さん仲良くしてね!」
「「「「「「「はーい!えふねせんせー!!」」」」」」」
無事保育園についた俺は母さんと別れて自分のクラスに行き、朝のあいさつの時間まで前のクラスで一緒になった子たちと遊んで時間をつぶしていた。そして時間になりサクラ組担当となった江舟先生が挨拶をとなった。彼はいつも笑顔で子供たちにも大人気の先生だ。だけど最近思いつめているというか、何かに葛藤している様子が見えるけどどうしたんだろうな。
「それじゃあ、みんなレ
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