プロローグ 1
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てきてね。魂につく経験値も昔とは比べ物にならなくなってきてるときたもんだ。地球誕生のころから使ってるし、ここいらでもっと性能のいいものと取り換えることになったんだ」
古いフィルターには膨大な経験値がエネルギーとして残ってきて、そのまま破棄するのもなんだということになり、それなら人の経験を経た魂を新たに管理者に進化させようという話になった。だから30年前に10個の魂をフィルターのエネルギーを受け入れられるように底なし沼のような状態に改造して送り出したそうだ。
「で、その魂が俺だと」
「その通り。長年の疑問が解けたんじゃないかな?」
「……確かにそういうことなら満たされない思いを感じて生きてきて当然だな。だが、10の魂といったが他の9つはどうなった?別のところで同じ説明を受けているのか?」
「他の9つはその空虚な感覚に負けて、30を迎える前に自殺したり犯罪を犯したりしてここにはこれなかったよ。君だけさ、善性をもち30歳まで生きてここにたどり着いたのは。正直、底なし沼というよりブラックホールと言っていいくらい無茶な魂を作ったから、僕らの中でもここにたどり着けると思ってたのは一人もいないよ」
なんだかんだでフィルター自体はあと1000年は持つし次に期待しようってね。そう白い存在(もう白玉でいいか)は愉快そうな口調で言った。
「さてと。青山剛生くん。将来の同僚よ。君はすぐに魂の管理者になるわけじゃあない。これから色々な世界を見て、楽しんで、経験を積んできてほしい。目処としては1万年くらい?たまに魂に干渉する事案が発生してそんな時は僕らが鎮圧に出向いたりしたりすることがあるからね。フィルターに溜まったエネルギーを君になじませるという意味もあるよ」
「割と肉体労働もあるんだな!?あとなげえ!!」
「めったにないけどね。さて、最初に君が言った通り、二次創作のような問答の時間だ。君はどうしたい?」
白玉に言われたことを咀嚼するのに10分程かかった。そして、漫画やラノベは趣味と言っていいくらいには嗜んでいて二次創作も漁っていた剛生は、せっかくのチャンスだし大いに楽しむことにした。
「……決めた。トリコの世界に行きたい」
「おお。1つ目からすごいとこにいくね。トリコの世界なら既に存在しているしそこに転生するのは向こうの管理者と話せばすぐできるよ」
「世界ごとに管理者がいるのか?」
「まあね。そこら辺は君が管理者になってから話すよ。さて、フィルターのエネルギーを転生特典?だっけ、あれに変えられるけどどうする?」
「じゃあ、@5感・第6感がトリコ風味にチートになる才能A料理の才能とセンスを小松未満節乃以上でB容姿を漫画版東京魔人學園外法帖の緋勇龍斗の3つで頼む」
「なんか、なんというか、微妙というか欲がないね」
「まあ、初めて
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