暁 〜小説投稿サイト〜
ブレイブソード×ブレイズソウル〜蒼炎の焔刀〜イベントストーリー
ハッピーバレンタイン!
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今日はバレンタインデー。
魔界では魔剣たちが魔剣使い達に日頃の感謝を込めて、チョコを作っていた。
それは彼女たちも例外ではなく、罪火の所有する施設の一室で作っていた。
「…マスターって甘いの好きだったかしら?」
がっしょがっしょと自分の火でチョコを溶かすヘルが言う。
「それは知らん。あとちゃんと作らんかヘル」
他の魔剣たちのチョコ作りを見ながら、カグツチが叱責する。普段であればヘル同様自由なカグツチであるがこの時だけは普段より真面目だった。
「む…なかなか難しいな、チョコ作りというのは…」
ヘルの隣では奏霆鴉が顔にチョコをつけて苦戦していた。普段が普段なだけに、こういうのは慣れていないのだろう。
「ふぅ、マスターさん、喜んでくれるかなぁ」
「我らが作るものぞ?泣いて喜ぶだろう!」
「流石にそこまで馬鹿じゃないだろう、僕たちのマスターは」
「そうだといいけどねぇ」
左側ではバハムート=ミラ、バハムート、バハムート=バスター、バハムート=オメガが姉妹揃って作っていた。とは言え、バスターは既に固める段階であり、完成まであと少しと言ったところだ。
「姉さん、私たちはマスターに作らないの?」
「毎年って訳じゃないけどあげてるしね。それにチョコの食べ過ぎはカロリーの取りすぎだし」
その様子を見ながら、グングニル=ニルヴァーナとグングニルは静観していた。
「そういえば、カグツチはマスターに作らないのかしら」
回し続けて疲れたのか、ヘルがボウルを置きながらカグツチに声をかける。
「我のはもう作ってあるからな」
「いつの間に作ったのかしら?」
不敵な笑みを浮かべるヘルに対し、カグツチは涼しい顔をして言い返す。
「キングと共に昨晩の間に作ったからな」
それを聞いたヘルは苦笑しながら、カグツチを見ていた。
???
夜。ロルリアンレットからの直々の依頼を受けていた罪火とカナリアは依頼報告を済ませ、罪火の自宅に帰還していた。
「今日は悪かったなぁ罪火」
「絶対悪いって思ってないだろ…」
今日に限って罪火のメイン魔剣である五人と、カナリアの魔剣である四人が出撃できない状況であり、出撃可能な魔剣がセイブザキングスのみという異例な事態に見舞われた二人であったが、罪火の奥の手《運命を掴む鍵》を使用したおかげで無茶ぶりの依頼をこなしてきたということだ。
なお、終始役立たずであったカナリアはというと冥獣と戦闘している罪火の邪魔にならないように物陰に隠れていた。
「あー…くそ。糖分くいてぇ。カロリー過剰摂取してぇ」
「俺も食いたいなぁ。今日バレンタインデーだしな」
「…ああ、成程。今日はバレンタイ
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