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【アンコもどき小説】やる夫は叢雲と共に過剰戦力で宇宙戦艦ヤマトの旅路を支援するようです
閑話 研究会
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部隊1個の方が価値がある訳ね。
けど、パイロットの枯渇とかどうなのかしら?」
「二級ガミラス人にとって出世の登竜門だそうだぞ。
そうやって被征服地の優秀な人間をかき集めているらしい。
銀河一つを領地にしている国です。
うち程度の国相手にパイロットが枯渇するという希望は持たない方が懸命でしょう」
それを言ったのは、伊東真也中尉。
情報部からの出席で、ガミラスの捕虜尋問等を担当していた。
「で、それは軍内部の多民族化を進めて、征服民族たるガミラス人には面白くないそうです。
知的生命体というのは自ずと自滅する何か遺伝子でも組み込まれているのでしょうかね?」
自嘲の笑みを浮かべる伊東中尉を見ずに、藤堂進は話を続ける。
彼のマーカーは航宙機と旗艦級戦艦を行ったり来たりしていた。
「では旗艦級戦艦は対ガミラス戦に必要なのか?
現状では必要ありません。
もっとも、先のオールト会戦での戦訓で造ってくる可能性もありますが、それができる国力ではある事は留意するべきです。
その上で、この旗艦級戦艦が政治的軍事的に誰に一番効果があるのか?
我らの友好国である漂流者艦隊とプローグ・コモナリティに対してです」
その結論に参加者の大半が絶句する。
国家に友人は居ないとは古くから言われた言葉ではあるが、旗艦級戦艦の価値を対ガミラスではなく対友好国対策と言い切る藤堂進の度胸は並のものではない。
「オールト会戦において、指揮はレビル提督が採りましたが、戦力は我々が一番過小でした。
この手の合同艦隊の作戦指揮において、明らかに劣っている戦力で音頭をとって不満が出ない訳がありません。
波動機関を得て太陽系からガミラスを叩き出した今、次の作戦として考えられているのは、プローグ・コモナリティ主導のガミラス追撃戦です」
太陽系における戦闘でガミラスは戦艦・空母の主力艦を200隻近く、巡洋艦や駆逐艦の補助艦を700隻近く撃沈していた。
この数はガミラス太陽系方面軍推定3000隻の約1/3を撃沈した事になり、軍隊における艦艇運用1/3が稼働して1/3が整備・訓練、1/3が休養の体制が崩壊した事を意味する。
追撃する事で、ガミラスを銀河系から叩き出せる可能性は低くはなかった。
「漂流者艦隊を通じてのプローグ・コモナリティとの外交関係は悪くはなく、いずれ正式な国交樹立に向かうでしょう。
その際に、外交的イニシアチブを考えたら、彼らの所に送る艦艇は考える必要があります」
「まるでオリンピックに送る代表団のようにか?」
ゴップ提督が面白そうに藤堂進に問いかける。
その問いかけに肯定の返事をしながら、彼はここでやっと艦艇そのものの話に入る。
「はい。
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