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【アンコもどき小説】やる夫は叢雲と共に過剰戦力で宇宙戦艦ヤマトの旅路を支援するようです
閑話 研究会
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です」
それがまた参加者に憂鬱な顔をさせる。
ドロイドについてはある程度の研究が進んでいた。
だが、その社会参加が何をもたらすかまで考えているわけではなく、そこに人とまったく同じクローンまで入ってくるというのだ。
火星自治政府が計画を進めていた『艦娘計画』と『侍女計画』は軍事的に見れば有効な策に見えて政治的には核爆弾に等しい地雷だった。
それを踏まずに後任に任せるゴップ提督の政治的嗅覚の何と鋭いことか。
「一隻七千名。
必然的にドロイドとクローン導入前提になりますな」
真田志郎の補足に経済官僚が更に補足をつける。
そこから見える、ガミラスの経済から見た艦艇整備というやつだ。
「ある意味、ガミラスがあの手の大型艦を導入していない理由の一つでしょう。
あの手の船を銀河規模で展開したら、ガミラスと言えども人が足りなくなる」
捕虜からの情報でガミラスの情報がわかりつつあった今、ガミラスのドクトリンなるものが見えてきた時期でもあった。
そこから考えると、恒星間国家と銀河間国家の領域の広さと艦の用途が否応なく透けて見える。
大小マゼラン銀河の統一を成し遂げ、更に各地に戦線を抱えるガミラスには旗艦級戦艦を作る必要性が無かった。
オールト会戦がそうであるように、あまりに広大な縦深を持ち、次が用意できるからだ。
波動機関搭載艦艇の火力は小型でも十二分に強力であり、艦艇が必要な戦線はいくらでもあったのである。
ガミラス人の捕虜情報から銀河系方面が主戦戦ではなく二級ガミラス人や戦闘ドロイドを投入していた事を知り、地球側が愕然としたのもこの時期である。
一方、漂流者艦隊やプローグ・コモナリティの旗艦級戦艦は、文字通り旗艦である唯一無二の決戦兵器であった。
恒星間国家での戦闘はその支配領域が狭いことから艦隊全集結の決戦で勝敗が決る事が多く、その決戦だからこそあのようなデカブツを作る必要性が出てくる。
「そして、そんな決戦兵器といえども航宙機には弱い」
ここで藤堂進が話を戻す。
3Dモニターにこのような三角関係が浮かび上がる。
航宙機
宇宙戦艦 旗艦級戦艦
「旗艦級戦艦は宇宙戦艦を潰せるが、航宙機の一撃に脆い。
航宙機は旗艦級戦艦を始め打撃力に優れコストパフォーマンスも良いが、その運用から必然的に宇宙戦艦の支援が必要になる。
宇宙戦艦は航宙機運用ができ会戦の主戦力にもなれるが、旗艦級戦艦が出てきたら為す術がない」
ガミラスが恒星間国家ではなく銀河間国家である証左を皆は否応なく思い知らされざるを得ない。
それをわざと東雲愛歌が口に出した。
「一隻数万もの乗員を使う旗艦級戦艦一隻より、空母数十隻の機動
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