第八十話 建築家、美術家ゲットだぜ!
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いの言葉が為された。
「この度我が記念に多くの臣民が参加してくれて、妾は大変嬉しゅう思う」
この【嬉しゅう思う】がファンクラブ会員携帯電話の呼び出し音に密かに使われたのは事実であった。
■ヴァルハラ星系外縁 宇宙艦隊演習宙域 戦艦ラプンツェル
ラプンツェルの食堂ではTVで発表が放送されていた。
アラヌス・ザイデル伍長達が食事をしながら、
「俺の弟は彫刻なら学校一なんだが絵画はなー」と話していた。
その話を聞きながら、最前線からラプンツェルに移動出来た事に感謝しつつ食事を取っている。
次々に発表される合格者達。
「やっぱり才能があると良いね。シュミット一等兵も星の研究を再度したいだろう?」
「それは出来たら再度したいですよ」
「俺なんか家族に会いに行って正直に話したら、泣かれちまってな」
いろんな話が為されている。
いよいよ終わりかとTVを見ると、彫刻部門が新設されてその特別賞に弟の名前が出たことで、
ザイデル伍長は持っていたナイフを落としてしまった。
皆が気がついて、聞いてくる。
「ザイデル伍長の弟さんもオーディン美術高校在校生ですよね?」
「ああ弟の名前もロルフ・ザイデルだ」
「じゃあ弟さんですか?」
「未だ判らん、連絡しないとな」
「本当だとしたら凄いじゃないですか」
食堂にいた機関科のい連中が詰め寄ってきて、
お祝いだとか言い始めたが、取りあえずは後で確認してからだとして何とかその場はしめた。
しかし夕方実家に確認して弟と話した結果事実だと解り、
ラプンツェル全乗組員1550名からお祝いの言葉と宴会での主賓を任されてしまい。
アラヌス・ザイデル伍長は俺が受賞したわけじゃ無いのにと良いながら、
散々飲まされながら、弟の事を誇りに思ったのである。
■オーディン ローエングラム領臨時事務局 テレーゼ・フォン・ゴールデンバウム
本日発表はかなりインチキでしたけど、無事終わりました。
レイトマイエルとメックリンガーとシルヴァーベルヒは想定道理、
グルックは想定外でしたね、あの人実直だからそう言うの出さないと思ったんですけどね。
早いうちに確保できそうですね。
しかし高校生でザイデルで彫刻と聞いた時OVAの話が頭に浮かんで、
ハーメルンUじゃないかと思って調べたら、
なんとハーメルンU乗り組み員がラプンツェルに移動していたとはびっりですね。
しかもザイデル伍長の弟が応募してきていた。
此はスカウトしてあげないとでしょうと言う事で特別賞を作ったわけです。
そうなると、星の学者さんも居るわけだから、
彼は奨学金でもだして、運航士官になって貰おうかな。
今度ラプンツェルに乗るときが楽しみですね。
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