暁 〜小説投稿サイト〜
転生とらぶる
ペルソナ3
1965話
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大体その予想は出来る。
 普通に高校生らしく女に飢えている順平にしてみれば、屋久島の海というのはこれ以上ないだけの絶好のナンパスポットなのだろう。
 特にゆかりや美鶴、山岸といったように、こちらの面子は美人ではあるが、手を出すのが色々と危険な相手となれば、余計にそんな風に思ってもおかしくはない。
 ゆかりや美鶴はともかく、山岸を口説こうものなら、即座に有里に敵認定されてもおかしくはないしな。
 そんな順平の言葉により、ゆかりも先程までと比べると大分落ち着いたらしい。
 ……にしても、昨日あんな映像を見たばかりだというのに、全員ショックを受けた様子を見せないのはなんでだろうな?
 あの映像を見てショックを受けていたのは、父親が出てきたゆかりくらいじゃないか?
 食事をしている間に、今日これからどうするのかという話が進んでいく。

「じゃあ、私達は屋久島の杉を見に行くけど、順平達は海?」
「ああ。やっぱり屋久島に来たんだしな。……アクセルもそれでいいよな?」
「悪い、俺は別に用事がある」

 まさか俺が断るとは思っていなかったのか、え? と順平が呟く。
 いや、順平だけではなく、他の面々もこちらに視線を向けてくる。

「用事って何だよ?」
「武治と話しておきたくてな。昨日の件は途中で話が終わっただろ? だからこそ、この一件については話しておきたい。勿論、武治がまだこの別荘にいればだけど……どうだ?」
「お父様は、今晩までは別荘にいるが……」

 言葉を濁したのは、父親にはきちんと休んで欲しいと思っている為か。
 その気持ちは分からなくもないが、今の桐条グループの状況を考えれば、そう休んでいるような暇もないだろう。
 影時間に関わっている人物が、具体的に何人、何十人、何百人……もしくは何千人いるのかは、俺にも分からない。
 だが、その全員が1つの意思の下、裏切りの類も一切ない……とは、俺にも到底思えない。
 人数が多くなれば、当然それだけ色々な考えの奴が集まってくるのは当然な訳で、桐条グループで研究している影時間に関する情報を他の会社やら何やらに流しているような者がいてもおかしくはない。
 この世界は、基本的に魔法とかが一般には知られていない正解だ。
 そんな中で1日に3時間から4時間自由に出来る時間が増えたり、ペルソナ使いとして魔法を使えるようになったりするというのは、普通に考えて非常に魅力的に感じる者も少なくないだろう。
 その存在を知れば、様々な理由から影時間に関係する情報を……そして付帯する諸々の存在を欲しない訳がない。
 それこそ、タルタロスに無造作に置かれているマジックアイテムであっても、喉から手が出る程に欲する者は幾らでも存在するのだから。

「そうか、今夜までいるのか。じゃあ、ちょっと俺が
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