0304話『バレンタイン模様』
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昨日まで結構大変な事があったというのにもうみんなは通常状態に戻ってきている。
そこら辺はたくましいからぜひとも学ばせてもらわないとなと思っている。
そう、今日みんなが浮足立っているのバレンタインであるからだ。
友チョコでもいい、普段お世話になっている人に贈るのでもいい。
だけどかなり厚かましいとは思うけど私は結構もらえるのではないかと期待をしてしまっている。
執務室でそわそわしながらも仕事は怠らないでやっているのだけど、
「提督? あまり作業が進んでいませんよ?」
「あ、ああ。すまない大淀……」
「もう……。病気は治ったのですからしっかりしてくださいね? それとも提督が欲しいものはこれですか……?」
そんな事を言いつつ大淀が私に包みを手渡してくれた。
これってやっぱりそうだよな。
「大淀、ありがとう。君が初めてなんだよ」
「そうでしたか。それはとても、よかったです……加賀さんではないですけどやりました」
「よし。記念すべき一個目が貰えたのでやる気が出てきたぞ。頑張るとしようか」
そんな感じで午後になって粗方今日の任務も終了したのでゆったりとしていた。
そんな時に執務室に来訪者がやってくる。
「司令官? もうお仕事は終わったかしら?」
「神風? ああ、もう大丈夫だよ」
「そっかー。よかった。それじゃ、はい!」
ズン、と机の上に筒状のどでかいピンクの包みが乗せられる。
「えっと、これは……?」
「えへへ。少し頑張って作り過ぎちゃったの。食べてくれたらうれしいな……」
「そっか。ありがとな」
「うん!」
その神風のチョコを皮切りに次々とやってくるみんな。
「クマー! 熊さん方のチョコクマ。食べるクマ!」
「お、おう……」
おめかしした球磨から熊さん人形型のチョコを頂いた。
とても甘そうだというのは分かった。
「後で感想をちょうだいクマよ?」
「わかった。美味しく食べさせてもらうよ」
「んふふー!」
こんな球磨の可愛い姿を見せられたら食べないわけにはいかないじゃないか。
そしてその後に潮達がやってきた。
「あ、あの……提督。今回は控えめにクッキーにチョコをコーティングしてみました……。食べ過ぎて倒れないでくださいね?」
「心遣いありがとな、潮」
「はい……!」
またその後に隼鷹がどこで買ってきたのかチョコレートボンボンを持ってきた。
「提督よー……後で一緒にお酒でも交えて食べようぜー?」
「チョコレートボンボンにお酒を交えるって……さすがにチョコの意味がないんじゃないか?」
「どうせお酒だからいいんだよう! みんなの分はどうせ食べられないだろうから一緒に食べてやるって言ってんだから付き合いなって」
「まぁ、あそうい
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