第一章 ようこそ弱肉強食の世界へ
第1話 再興、ユクモ村
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の、もしかして、あの3体はこの村の守り神だったとかですか?」
「守り神?あんなありがたみの欠片も無い守り神が居て堪るか!」
「寧ろ私達はいい迷惑どころか、あの3体が何時この村を蹂躙してくるか気が気じゃないんだ・・・!」
「そうですか。如何にも凶暴そうで、何度脅しても逃げようとしないので殺しちゃったんですけど、杞憂でした。良かったです」
青少年は少し安どの表情を浮かべ・・・・・・・・・ん?今なんですって?
「何が良いもん・・・・・・・・・ん?」
「「「「「「んん?」」」」」」
「はい?」
村人たちに釣られて青少年までもが首をかしげる。いえ、それよりも。
「今、あの3体を殺しちゃったって、言いました?」
「ええ・・・・・・もしかして殺すのに許可が必要だったんすか!?」
青少年は新たな不安を顔に出す。
しかし私たちは、そんな事に構っていられなかった。
「「「「「「なぁ・・・・・・・・・・・・・・・なぁああああにぃいいいいいいい〜〜〜!!??」」」」」」
私を含めた村人たちの絶叫が響き渡った。
−Interlude−
――――一年後。
「ユクモ名物、温泉卵は要らんかね〜?」
「それじゃあ、二つ下さい」
「足湯気持ちいな〜。足の疲れが吹き飛ぶってもんだ〜」
「でしょ〜?ユクモ村の自慢の名物の一つだから、当然ではあるがね?」
「ハァ〜〜、温泉入りながらの酒とか最高なんだが・・・!」
「確かに。此処は桃源郷だっけか?」
此処はユクモ村。
最早全滅するのでは?と言う恐怖から解放されてから、僅か一年足らずで見事復興を遂げた。
事実、村人たちの表情からは以前の活気が戻り、観光客やハンターたちも以前よりも増加している。
つまりこの村が既に安全地帯と保障されている様なモノだ。
この村周辺にはあまり大きな集落も墓に無い為、他の地域に行く、或いは狩りの為の準備などはここを拠点にする必要があるので、否でも人が集まるのだ。
そんな復興を遂げたユクモ村に、銅鑼の様な音が急に鳴り響いた。
それに対して、村人以外の観光客にハンターたちが一斉に反応する。
「な、何の音だ?」
「まさか警告音?川の氾濫でも起きたとか?」
「それとも大型モンスターが接近してるとかか?」
皆不安そうになったり焦るような顔をするが、村人たちがそれを宥める。
「大丈夫ですお客さん、気にしないで下さい」
「えっ」
「ハンターさん達も、そう身構えずとも結構ですよ」
「一体何が・・・」
宥められても未だ状況把握が上手くできない人たちがいる中、手を空ける余裕がある者達は皆北側の出口
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