憤怒のソリダス
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!?」
真っ赤な夕日が見える時刻になった頃、突然メガーヌが素っ頓狂な声を発した。サルタナは国連会議からまだ帰ってけえへんから、年長者であるうちが彼女の所に急いで向かうと、夕飯を作ってる途中やったキッチンでは首を傾げているメガーヌと、彼女の傍で様子を見ているガリューがおった。
「急にどないしたんやメガーヌさん!? 包丁でうっかり指でも切ってもうたんか!?」
「ザジさん……い、いえ、別に怪我したわけじゃないのよ」
「じゃあ今の声はなんなん?」
「多分、SOPのせいだけど私のリンカーコアから、一切の魔力を引き出せなくなった。これじゃあ魔法どころか、ガリューに送る魔力さえも渡せなくなったわ」
「魔法……あ、こっちの世界の魔法か。確かリンカーコアって体の中にある器官から魔力を引き出し、プログラムを経由して魔法を使うっちゅう奴やろ。管理局員でも今は隠居同然のメガーヌさんでさえ、SOPで魔法を使えなくなったってことは……」
管理局員全員が魔法を使えなくなった可能性がある。つまり次元世界において治安の象徴でもあり、強力な武器でもあった魔法が、敵の手で封印されてもうたんや。
「集中。あっちの事態は中々複雑かつ深刻になってきてる」
「ネピリム? あっちってどういう意味や?」
「返答。サルタナがミッドチルダに潜入させている仲間から、秘匿回線を通じてメールが届いた。……この秘匿回線を使ってきた時点で、ミッドチルダが壊滅的なまでに追い込まれていることが判明した」
「ネピリムがそこまで言うってことは、相当マズい状況なのね……。ゼスト隊長もクイントも大丈夫かしら……」
メガーヌが同僚達の安否を気に掛けるが、うちはこのメールを送ってきた相手が誰なのか、一応想像はついた。これが本当に合ってるんなら、アイツ……見えない所から協力してくれてるんやな。今は間接的だからわずかにしか存在を感じ取れないが、久しぶりに頼れる友への安心感を抱けた。
「整頓。メールの内容は重要なことだけ箇条書きで説明していく。
一、 管理局本局がイモータルに乗っ取られていたと公の場で発覚。
二、本局が真の姿に変形、ギジタイという機能を兼ね備えた暗黒城と化した。
三、ミッドチルダ周囲に次元断層が展開されたため、突破できない限りミッドの出入りは不可能。
四、イモータル・ポリドリがSOPシステムを用い、全管理局員の魔法を無効化。現在魔法を使えるのは管理局製のSOPが注入されていないアウターヘブン社の人間、及び一般人や子供だけとなった。
五、フェイト・テスタロッサ、八神はやて両名が撃墜。これによって管理局所属のエナジー使いは全滅、アンデッドに対する有効な手札を全て喪失した。
六、マキナ・ソレノイドの訃報を知ったことで月詠幻歌の歌姫、シャロン・ク
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