憤怒のソリダス
[2/34]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
の剣の使い手にはちょっとした……いや、かなりアレな逸話があってな。なんでも、東洋の美姫への恋が悲恋に終わった結果、ローランは発狂して全裸のまま放浪の旅に出たという……」
「ぜ、全裸で放浪……」
「しかも仲間のアストルフォに理性を鼻から注入されて正気に戻るというオチもまた何というか……、あ〜とにかく、想像もつかない奴は過去にもいたってことだ」
「無理やり隠してるけど、要するにバトルは強い露出狂なんでしょ。……おや? じゃあその露出狂の使う聖剣と同じ名前のデバイスを使ってるクロノって……」
「そこに気付いてしまわれたか……! お姉ちゃんの心配事は実はそれだったりするんだよね……」
「………。………じゃないと信じたいな。どっかのアイドルみたく、酒に酔っぱらった挙句、公園で全裸のまま寝るなんて不祥事をしないことを祈るばかりだ」
「僕も敵が露出狂だったら尻尾巻いて逃げるよ。関わりたくないし」
「クロノが全裸でいた方が襲撃の可能性が一つ減る件について」
「世界のため、平和のためなら全裸でいてもらうとか……俺なら絶対無視するか逃走する。ハッキリ言って、そこまで付き合う義理は無い」
「男の人はまだマシだよ……私みたいな女の子がそれをやったら、色んな意味でアウトだからね? いやマジで」
「そういやアリシアは精霊だから、どれだけ年月が経とうと幼女体型のままだったね。うん、確かに犯罪だ」
「年齢だけで言えば最初からこの中の誰よりも上なのだがな……」
「やめてぇぇぇ!!! 不意打ち同然にそんな現実突き付けないでぇぇぇ!!!」
「精霊が人より長生きしてるのは、ごく当然のことだと思うが……」
「ヒトの世から外れた存在がヒトの真似なんてしたら、待ってるのは破滅と凌辱だよ。僕が保証する、精神が壊れる前にさっさとヒトの情や感覚は捨てておくんだね。どうせ戻れない以上、その方が楽になれるし」
「エリオ生徒、お前は……いや、これは俺の役目ではないな。お前の今後には興味があるが、それはさておき講義はどうする? もう少し続けるか?」
「あ、じゃあ最後にファーヴニルについて教えて」
「ファーヴニルは北欧神話などに登場するドワーフか人間で、ドラゴンに変身する能力を持つ。読み方を少し変えて、ファヴニールやファフナーなどと呼ばれたりもするな」
「ファフナー……なぜだろう、嫌な予感しかしない……」
「実は“抱擁するもの”を意味してもいる。元ネタは黄金を抱え込んでいたからで、ドラゴンが財宝を巣穴に隠し持っているというファンタジーの定番を兼ね備えている。そういう意味では、魔導結晶はまさに財宝そのものだな。今の次元世界では特に需要は高いだろう」
「その言い方……もしかして、ファーヴニルは魔導結晶を生
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ