第七話
[8]前話 [2]次話
第七話 妖美人
華奈子の使い魔の方のタロとライゾウが美奈子の使い魔であるタミーノとフィガロからこうしたことを言われていた。
「どうもです」
「神戸にとんでもない人が来たそうです」
「この世のものとも思えない美人が」
「そしてその美人はどうもです」
「人間じゃないって?」
「おいおい、それ洒落になってないだろ」
タロとライゾウはタミーノとフィガロにこう返した。
「人間じゃないなんてな」
「そんな人が来るなんて」
「美人なのはいいとしてもな」
「人間じゃないとしたら何なのかな」
「そこまではまだわかりませんが」
「人間でないことは間違いない様です」
とりあえず人間でないことは確実だというのだ。
「そして何かです」
「この神戸で何かをするつもりの様です」
「恐ろしいことでなければいいのですが」
「この世にとって」
「だよな、何者だよその美人」
ライゾウはその目を顰めさせて言った。
「人間じゃねえなんてな」
「妖怪じゃないかな」
タロはこう考えた。
「それじゃあ」
「妖怪かよ」
「美人の妖怪なんて結構いるじゃない」
「ああ、雪女とかな」
「そうした感じかな」
「雪女は冬だけですが」
「冬にしか出ないですよ」
タミーノとフィガロは雪女についてはこう述べた。
「ですからまた違うかと」
「今はまだ暖かいですので」
「ううん、じゃあどういう妖怪かな」
「悪魔とかじゃねえよな」
「悪魔って。結構まずいよ」
「けれどそうじゃねのか?」
タロはこうライゾウに返した。
「少なくとも可能性はゼロじゃねえだろ」
「そう言うとそうだけれどね」
「おいら達のご主人達と戦いとかならないといいな」
「そうだね、とんでもなく強いとね」
それこそと言うタロだった。
「ご主人様も美奈子さんもね」
「バトルにならないといいな」
「そうだね」
二匹はかなり深刻に危惧を覚えていた、それでタミーノとフィガロのさらに聞いて自分達の意見も話した。
第七話 完
2017・12・27
[8]前話 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ