バトルフィールド
[7/7]
[8]前話 [9]前 最初 [1]後書き [2]次話
。
「じゃあ東は!?俺に行かせてくれよ!!」
焦らす彼女に血気盛んな年頃のロメオが食って出る。だが、あまりにも無謀なその提案はあっさり却下された。
「現時点では東が一番の脅威です。ですからこちらも一番の兵力を投入せねばなりません」
「どういうことですか!?」
「ウォーレン、連絡は行ってますね?」
「もちろん!!こりゃフィオーレ最強の戦力だぜ」
指で丸を作り準備万端であることを伝えるウォーレンさん。まさかとは思うけど、フィオーレ最強の戦力ってことは・・・
第三者side
ここはフィオーレ東部の荒れ果てた大地。何もないその場所に、4人の男たちが立っていた。
1人は眼鏡をかけた小柄な老人。1人はワイングラスを片手に持つドラキュラのような格好の男。その隣には木のような風貌の老人に、長い髭を生やしたスキンヘッドの4人がボスコ国の方を向いていた。
シリルside
「イシュガルの四天王!?」
「すげぇ!!」
「けど何で・・・」
この大陸で最強と称されるイシュガルの四天王。彼らが動いてくれていることにギルドのメンバーは驚きを隠せない。
「ずっと水面下で戦争回避のために動いてたんだけど今回の件があって責任を感じて・・・彼らのせいじゃないのに」
新生評議院として立ち上がった彼らはアルバレスとの戦いを避けるために最大限努力してきたのだがそれが叶わずこのようなことになってしまった。そのせめてもの罪滅ぼしに東の敵の相手を買って出たらしい。
「あの3人が突破されるようなことがあれば、東を抑えられる魔導士は1人もいない」
かつてのギルドの仲間であるウォーロッドさんもいるとあってか、祈るような表情を浮かべる初代。そんな中魔導レーダーが、何やら高速移動する物体を感知した。
「お・・・おい!!これ!!」
「ナツだ!!ナツがいた!!」
「すげースピードで移動している!!」
その何かとはこの場から失踪したナツさん。彼はレーダーがギリギリ捉えられるほどの速い速度でとこかへと向かっている。
「あいつ・・・どこへ・・・」
「まさか・・・」
彼の向かっている方向、そちらにあるものを見て全員が彼の狙いに気が付いた。
「ゼレフを倒しに行ったのか!?」
敵の大将を討つために動いた炎の竜。その判断は吉と出るか凶と出るのか、それは誰にもわからなかった。
[8]前話 [9]前 最初 [1]後書き [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ