バトルフィールド
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を何としても返したいと考えているようだ。
「それはできません」
「なんでだ」
初代に断られなおも食い付くラクサスさん。それに初代は丁寧に答える。
「8代目から聞いた情報によれば、スプリガン16の中でもオーガスト、天海、ティオス、アイリーンが飛び抜けた存在。ゼレフは恐らく彼らを分散してくるはずです。ならばこちらもそれに対抗できるものを必ず1人は配置しなければなりません」
北で言えばギルダーツさん、南で言えばラクサスさんがそれに当たる存在。それでも彼は納得出来ていないようだが、初代の次の言葉で首を縦に振ることになる。
「タクトの死を無駄にするつもりですか」
「・・・わかった」
ここで自我を通せば仲間たちのために禁術を使った彼に報いることができない。ようやくラクサスさんがうなずくと、ここであることに気が付いた。
「あれ?ナツはどうした?」
「そういえはまどこに行ったのでしょう?」
なんと南に行くことになっていたナツさんの姿がどこにもない。ギルドの皆さんが大騒ぎで彼のことを探し始める。
「ナツならきっと大丈夫だ」
「エルザ!!」
「代わりに私が南に行こう」
ナツさんに一目置いているエルザさんが自らが代役を務めると買って出る。しかし彼女は全身包帯だらけ。木の棒をついて歩いているのがやっと。
「そんなケガで・・・」
「カグラにも会いたいし」
「いや、ミリアーナさんに会いに行ってくださいよ」
「それね〜」
彼女がカグラさんを慕っているのはよくわかるが、楽園の塔から一緒にいるミリアーナさんのことは忘れてはいけないと思う。それが彼女らしさでもあるけど。
「ルーシィとカナは捕虜の見張りを継続」
「は・・・はい」
「オヤジどもには任せておけねーからな」
「「うう」」
ギルドの地下にはブランディッシュ、アジィールの2人が拘束されている。彼らが逃げたりしないようにする見張り役をルーシィさんたちが任される。
「他のものはギルドの防衛です!!また敵が奇襲してくる可能性があります!!」
さすがに第一陣ほど大規模なものではないだろうが小規模での奇襲攻撃は容易に想像できる。それに備えるためにも、ある程度の戦力はギルドに残しておかなければならない。
「初代・・・西と東の対処はどうしますかな?」
「西は進軍速度が最も遅く、おそらくゼレフ本体だと思われます」
「「「「「!!」」」」」
部下たちだけではなく1国を支配した皇帝自ら攻めてきている。その事実は動揺を生むのに十分な要素だった。
「三方の決着がついた後、残存戦力で迎え撃つ形になるでしょう」
まさしく最終決戦になるわけだが、ここまで戦略が決まっているのは北と南だけ。東の対策が一行に出てこない
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