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FAIRY TAIL〜水の滅竜魔導士〜
バトルフィールド
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カロフが口を閉ざし奥歯を噛む。彼が何を言いたいのか察したギルドメンバーたちも悔しさが滲み出ていた。

「タクトさん・・・」
「まさかこんなことになるなんて・・・」

無傷でこの戦争が乗り切るとは微塵も思ってはいなかった。それでも、こんなに早く・・・しかもよりによって彼らがアルバレスに向かった時に手を貸してくれた人物が、身勝手な行動をした自分たちのせいで巻き込まれ、敵を倒すために命を落としてしまったことは心を締め付ける大きな事象となった。

「一夜はなんとか一命を取り止めた。だが、自らを追い込むためにラクサスの魔障粒子を引き継いだことでかなりダメージを受けている」

火事場の馬鹿力を利用して勝利を得た一夜も肉体的ダメージが大きくギルドの医務室で眠りについている。さらには雷神衆もワールの攻撃をまともに受けたことで負傷し意識を失っていた。

「初代。ここは力を貸してくれるギルド全てに感謝し、新たな戦略を立てるべきです」

マカロフの言葉にうなずく妖精軍師。彼女が作戦を立てやすいように、ウォーレンが魔導レーダーを駆使して集めた情報を提供するのだった。




















その頃マグノリアの遥か西方では、ゼレフが従える100万の軍隊が列を成していた。

「陛下・・・先行したアジィールとブランディッシュにワール、さらにはラーケイドまでやられたようです」
「何と・・・」

参謀であるインベルから現在の状況を伝えられたゼレフ。彼の後ろにいたヤジールは悲しそうに震えていた。

「それでいい、そうじゃなきゃ面白くないよ、メイビス」

仲間がやられたと聞いてもゼレフの顔には悲しみや憎しみの感情は芽生えない。むしろ彼はどこか嬉しそうな顔をしていた。

「アジィールが・・・我が孫がやられたというのか・・・」
16(セーズ)が4人も殺されるとは想定外・・・」

第一陣が全滅したと聞いてヤジールとインベルがそう言うと、ゼレフは椅子に腰掛けたまま冷静に答えた。

「いや、アジィールとブランディッシュは殺されてないよ。そこが彼らの弱点でもあるんだ」

ワールは破壊されラーケイドは永遠の眠りに包まれたが、他2名は無事であることを彼は知っていた。彼らが再度力になるだろうと計算しているゼレフ。しかし、それが叶わないことをこの時の彼は知るよしもなかった。



















シリルside

初代が作戦が決まったからとのことで治療を終えた俺たちはギルドへと再召集された。そこで聞かされたのは、現在のイシュガルの状況。

「東の情報が入ってきた。ボスコ国のギルドはほぼ全滅・・・」
「何!?」
「1国のギルドが
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