バトルフィールド
[3/7]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
自分の予想が当たったのかと問いかけると、彼女は困惑の表情で答える。
「魔法が消され・・・いや・・・割れた?」
「??魔法が割れた・・・だと?」
何が起きているのかわからず顔を見合わせる2人。ヨザイネは詳細を調べるためにもう一度マグノリアの様子を透視するのだった。
「よぉ、久しぶりだな」
ギルドの前に立っている1人の男。その風貌は大きく変わっていたが、妖精の尻尾の一同は誰なのかすぐにわかった。
「ギルダーツ!!」
「ギルダーツが帰ってきた!!」
妖精の尻尾最強と謳われる魔導士であるギルダーツが帰ってきた。それだけで彼らの士気は上がっていく。
「おいウォーレン!!聞こえんだろ!?」
『どうした!?ギルダーツ』
ギルドの中にいるウォーレンに念話で話しかけるギルダーツ。彼は思いがけない提案をする。
「今すぐフィオーレのギルド全部にこのことを伝えろ。『アルバレス帝国が攻めて来ていると』」
『いや・・・それは・・・』
ギルダーツの指示に素直にうなずくことができないウォーレン。その理由は彼女にあった。
『いけません!!これは妖精の尻尾の問題・・・他のギルドに迷惑をかけるわけには・・・』
初代マスターであるメイビスは自身の体が原因で今回の一件が起きているとあり、フィオーレのギルドに助けを求めるわけには行かないと考えていた。そんな彼女の考えを、彼は真っ向から否定する。
「初代、悪いがそんなこと言ってらんねぇ。この大陸が戦場になるなら他のギルドに知らせるのが筋だし第一・・・」
彼はわずかに見える2人の青年の姿を見る。1人はアルバレスの紋章が入っているが、もう1人にはそれがなく、この大陸で見知ったギルドマークが入ったスーツを着ている。
「俺たちはもう隠し通すことができないところまで来てる」
たまたまマグノリアに居合わせた人物が命を賭けて戦ってくれたのに、このギルドの問題で済ませることなどしていいわけがない。ギルダーツのその言葉で我に返ったメイビスは押し黙り、ウォーレンはこの1年間で作り出した通信用魔水晶でフィオーレ中のギルドに呼び掛けたのであった。
夜は更け朝日が昇る。超魔法軍事帝国アルバレスからの第一陣を凌ぎきった妖精の尻尾。ギルドに全員が集められた彼らはさぞ喜んでいることかと思っていたが、そこには笑顔が一切なかった。
「一陣はなんとか守りきった。しかし、四方から攻められている状況は何一つ変わらん。それに・・・」
マ
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]
しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2025 肥前のポチ