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FAIRY TAIL〜水の滅竜魔導士〜
バトルフィールド
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マグノリアから遠く離れた南部の海。そこでは船の上で1人の少女が魔法陣の真ん中で儀式を行っていた。

「感じます・・・数多の血が流れるその地にて、魔力構造が変化していくのが・・・天界より舞い降りたこのヨザイネの魔眼が、真実全てを見通すことでしょう」

魔力を高め現在のマグノリアの様子を調べているのは堕天使の二つ名を持つヨザイネ。その後ろでは戦乙女ディマリアが冷たい視線を向けていた。

「いざ!!」

閉じていた目を大きく開く。その目には今見えている景色とは別の、遠く離れた土地のビジョンが映っていた。

「・・・で?どうなってるんだ?」

仰々しいヨザイネの魔法に思わずタメ息を付きながら問いかけるディマリア。それに対しヨザイネは不敵な笑みを浮かべながら回答した。

「天地を揺るがす帝王の予言が外れ、下界の民の反乱に身を削られる・・・これはまさに!!天変地異!!」

回りくどい言い方をしているが、大体のことは察したディマリア。彼女は現在マグノリアで起きている出来事を理解したが、しばしの間を置いて驚きの顔になる。

「負けたのか?ランディたちが」

ブランディッシュのことをランディとアダ名で呼んでいる戦乙女。ヨザイネは魔法陣を閉じると、1つ息をつき彼女の方を振り向く。

「ランディは不意を付かれて捕虜にされたみたいね。アジィールも負けたみたいだし・・・あ!!ワールとラーケイドは死んじゃったみたいよ?」

淡々とした口調で告げるヨザイネ。それにディマリアは衝撃を受けたような顔をしたが、すぐに吹き出してしまう。

「何それ。ランディが・・・敵の捕虜に・・・なんて惨めなのかしら」

仲が悪いからなのかランディが捕まったと聞いて嬉しそうな表情を浮かべる。ヨザイネはそれを見てやれやれといった顔をしていた。

「素直じゃないわね、マリーも。でも、認めた方が良さそうね。妖精の尻尾(フェアリーテイル)の実力を」
「皇帝が全軍を出撃させるほどだからな」

先陣を切ったブランディッシュたちも彼らのことをなめていた。戦力が明らかに違うのになぜここまでする必要があるのかと。しかし、イシュガル最強のゴッドセレナに肩を並べる15人のうちの4人が倒されたことで、その認識を改める。

「でも・・・このままやられっぱなしじゃ16(セーズ)の名が廃るわね」

敵の戦力をほとんど削ることができなかった第一陣。1人道連れにはできたがそれは相手の狙い通りに行われたこと。こちらは一方的にやられているだけだ。

「あせるな。直に港に着く・・・まずはその港を制圧して―――」

これからの作戦についてディマリアが話していると、ヨザイネは両手を握り合わせて魔力を高めていく。

「神を失いし大地に残された哀れな妖精・・・彼らを殲滅
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