あいず・ばれんすたいん
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。そうだな…
あと、その子の名前はベル。
ベル・クラネルだ」
「ベル……ベル……」
その後、アイズの口元には僅かながら笑みが浮かんでいた。
「(これでアイズがダンジョン以外にも興味を持ってくれればいいのだが…)」
side in
なんか…きもちい…
頭を…撫でられてる…?
「んっ…」
「起きた?」
ん?
目を開けると、綺麗な金髪が目に入った。
僕を見つめている金の瞳。
人形みたいな無表情だけど、どこか嬉しそうな人が、僕を覗き込んでいた。
綺麗な人だなぁ…
「「……………………」」
あれ?この人の後ろに青空が見えるって事は………
僕は即座に起き上がった。
「あ……」
「すすすすっすいません!」
その人の前に立って、腰から曲げて謝罪する。
「ねぇ」
「はっはい!」
頭を上げて、目をあわせる。
「私はアイズ・ヴァレンシュタイン。貴女は?」
「ぼ、僕はベル・クラネルです!」
「すわって」
「はっはい!」
見れば見るほど美しい人だ。
ブロンドを靡かせ、トパーズのように澄んだ瞳を持ち、無表情なのに嬉しそう。
「貴女の、レベルは?」
「1です。さっきロキにファルナを刻んで貰ったばかりです」
「?」
こてんと首を傾げる姿に悶えそうになるのを押し止める。
「貴女、ミノタウロスをたおした…よね?」
「はい…リヴェリアさんに絞られましたけど…」
すると後ろから、ポンと肩に手を置かれた。
「あ…リヴェリア」
とアイズさんが呟いた。
……………………
「絞られるだけの事はしたよなぁ?
なぁ、ベル?」
「はっはい!」
後ろを向くとにこやかな顔のリヴェリアさんがいた。
リヴェリアさんは腰を下ろすと僕を膝の上に乗せて、僕のお腹の前で手を組んだ。
顎が僕の頭にのっている。
と、なれば当然…
「あ、あの…当たってます…」
「ああ、さっきは力加減を間違えたからな。
謝罪だよ。素直に受け取っておきたまえ」
「いえ…その…えっと…」
「ところでベル」
「はっはい!」
「お前、ギルドへは行ったのか?」
「い、行きました…」
「担当は?」
「エイナ・チュールという方です」
「ふむ…エイナか…」
「お知り合いですか?」
「あぁ、そうだな」
そう言えばエイナさんもエルフだったなぁ…
「担当がエイナなら話は早い。
ギルドへ行くぞ」
「え?」
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