ペルソナ3
1964話
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砂浜の海だから、魚介類を獲るのは難しそうだが」
砂ではなく岩の海であれば、それこそ魚にしろ貝にしろ、獲るのは楽なんだけどな。
勿論砂浜の海であっても、魚介類が泳いでいるのは変わらない。
だが、どうしても岩の海に比べると、そういうのを見つけるのが難しくなるのだ。
……もっとも、ここは桐条グループの別荘だ。
そう考えれば、バーベキューをやりたいと言えば、別荘の方ですぐにでもその辺りの用意をしてくれるとは思うのだが。
それでも折角屋久島にやって来たんだから、用意された食材だけではなく、自分で獲った食材を使ってバーベキューをやりたくなってしまうのは、そうおかしな話ではない。
「うーん、そうね。明日のお昼……は、まだ色々と忙しいでしょうし、やるなら夕食でかしら」
どうやらゆかりも、バーベキューには結構乗り気らしい。
こっちとしては助かるからいいんだが。
「そうなると、美鶴辺りにも声を掛けておいた方がいいだろうな」
個人的には色々と疲れている武治にもバーベキューでゆっくりして貰いたいとは思うのだが、映像の件……それから過去の件を考えると、ゆかりと武治を一緒の場所においておくのは色々と不味いのは間違いない。
もっとも、武治が明日もこの別荘に残っているかと言われれば……正直、分からないとしか思えないが。
元々武治がこの別荘に来ていたのは、あの映像を俺達に見せる為だったのだろう。
だが、今日既にその映像を見てしまったからには、明日も武治がこの別荘に残っているとは限らないのだ。
桐条グループの総帥という立場である以上、武治の忙しさというのはかなりのものの筈なのだから。
「そうね。桐条先輩にも声を掛けて……他の人達も呼んで……その、メイドの人達はどうする?」
「どうすると言われてもな」
この別荘にいる多数のメイド。
そのメイド達を招待すれば、少なくても順平は喜ぶだろう。
……メイド喫茶とかにいるようなメイドではなく、本物のメイドというのもポイントは高いだろうし。
「取りあえずその辺は美鶴に聞いてみればいいんじゃないか?」
「そうね。そうしてみるわ。バーベキューをやるにしても、準備とかは必要でしょうし」
「どうせだから、屋久島独自の食材とかそういうのがあればいいけどな」
「……どういうのよ」
不思議そうに尋ねてくるゆかりがだったが、俺も屋久島独自の食材が何かと言われれば答える事は出来ない。
うーん、そうだな。屋久島と言えば杉が有名だけど……まさか杉を食う訳にもいかないしな。
赤松とかがあるんなら、松茸の可能性も否定は出来ないだろうけど。
もっとも、もし松茸が採れるとしても、それは秋の話だ。
夏真っ盛りの今の状況で、松茸を……というのは色々と無理があ
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