暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女リリカルなのはStrikerS 〜困った時の機械ネコ〜
第3章 『ネコにもなれば』
第41話 『機械士の実力』
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オーリス・ゲイズたちは資料を持ち帰り、その中で選んだ人以外は帰らせて資料の再確認をさせた。ただし、無理をさせるわけにはいかない為自分の体調を考えてと念を押した。
「ふぅ」
デスクに着いている彼女は背後を通り過ぎたウラカン・ジュショーにとある映像を見せた。
「ウラカン査察官」
「はい。なんでしょう」
「この映像なのですが」
そういってこの前の空中ガジェット戦の映像を見せる。この映像の確認は彼の担当である。
「このヘリを防御した人物は誰ですか?」
「はい」
ウラカンはその映像を担当した人物を呼び出した。
「この映像の人物、だれだ?」
「コタロウ・カギネ三等陸士です」
彼の後ろにつき解散を命じられ部署を離れようとする男は資料を見ることなく答える。
「……そう」
ウラカンはその時にはもう会釈をして立ち去っており、いかにもやる気の感じられない男に尋ねるしかなかった。人物の名前を聞くくらいであれば誰でもできるため、二人も必要ないのは事実であるし、また、ウラカンが査察官としては優秀であっても人物として必ずしも優秀でないことを理解していたため気にはならなかった。
(どこかで聞いた名前ね)
と彼女はそこから画面の誘導に従い別にパネルを開くと局員名簿の羅列に確かに記載があった。そして最新版との差分も右に表示してあり、備考欄の期日で『出向期間終了』とグレイアウトされていた。
映像の詳細は特に興味はなくその男が現在どこ所属かが気になり、その名前をタップすると本来の所属、顔写真が表示された。
「……電磁算気器子部工機課コタロウ・カギネ。古代遺物管理部機動六課出向後、地上本部本局……査察部に出向……」
顔写真を見ただけで気がついたが、ゆっくりと彼女は顔を上げた。光の加減で男から見れば彼女の表情は読み取ることはできなかったが気にはならなかった。
「カギネ査察官、あなた六課にいらしたのですか」
「はい」
オーリスの冷たい応対とは別の無表情で抑揚の無い言葉でコタロウは頷いた。
「それがなぜこの査察部に?」
「機動六課での出向期間が終わり本局レジアス・ゲイズ中将代理オーリス・ゲイズ三等陸佐により命じられたからです」
「……」
もっともな事でありオーリスは窮した。だが、他の局員であれば自分のいままでの応対でたじろぐのを自覚しているオーリスはこの動じない男に眉を吊り上げた。
「私を
揶揄
(
からか
)
っているのですか?」
「揶揄う。ですか? ……今の私の発言を検証いたしましたが、揶揄うに値する言葉が見つかりません。失礼を承知でお尋ね申し上げますが、私のどちらに揶揄うに値する文言が
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