暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女リリカルなのはStrikerS 〜困った時の機械ネコ〜
第3章 『ネコにもなれば』
第41話 『機械士の実力』
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トル」は無かった。傘の布と骨組みが分離すると布は広がりデスクに、骨組みは足元と手元に配置される。
『……』
エピカたち二人は驚きで黙ったが、リインたちは邪魔にならないように何も言わなかった。
コタロウの周りに五課の局員の身体情報が映し出すと作業に取り掛かった。そこからは異質以外の何ものでもなかった。
まず彼がやったことは、
「#$%&#$%&!!¥¥」
声ですべてのデバイスに起動し各使用者情報と同期した。
そして、右手と両足の指を使って調整をしだす。
<これは>
「え、なに、クラールヴィント」
<彼の声音言語は全てのデバイスを起動します>
彼の周りで画面が開いたり閉じたりしている中、その端のほうでは六課の面々の情報も映し出されていた。
点いては消え点いては消えと、身体情報のほかにそれぞれの実戦データも映し出され個人の癖や稼動範囲にあわせ調整されていく。
彼の時々出す声は普段のものとは言えず、高音、低音と使い分けられており、各デバイスが点滅、点灯するのが声なのか右手に持っている傘の柄を各指それぞれで振動させているからなのか、足の指で行なっている操作なのか見当が付かなかった。普段なら『耐久性よし』など確認する言葉も今回は無かった。
「;:&&;:;--##-<><>」
それぞれの手足の速度は六課の局員たちが今まで見たことのあるどんなものよりも早く、動いているのか止まっているか前述の通り振動していうようにしか見えない。
通信の向こうでは、
「なに、これ」
リインのモニター越しのなのはは以前彼が「操作をゆっくりしていた」という言葉を思い出していた。
「ティア、これ」
「……」
ティアナはスバルの問いかけが聞こえず、ごくりと唾を飲み込んだ。
「前の外でやってた整備とは、比較にならんな……」
「……うん」
はやてもフェイトもこれ以上何もいえない。
(勉強……そんな次元の話じゃない)
シャリオは真っ直ぐ彼から視線を逸らすことができなかった。
これはエピカたちも同様であり、座っていた椅子から落ちた。
「な、なんなの」
「わかりま、せん」
なおもコタロウは手、いや身体を止めることは無く「&#$%」と聞き取れない言葉を発してはデバイスの調整、整備と行なっていた。
「■□■■■□□」
彼は時々柄から手を離して別の工具へ変換させ整備をしていく。そして、箱から出されたデバイスはもとあった箱に収納されていった。
時間にして30分経つか経たずして全ての画面が消えた。同時に六課のデバイスも光を失う。整備はされ
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