暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女リリカルなのはStrikerS 〜困った時の機械ネコ〜
第3章 『ネコにもなれば』
第41話 『機械士の実力』
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ナの言葉に一番驚いたのはエピカとスタンザである。飛沫(しぶき)の音は聞こえず海を踏む音だけが耳に届いていた。
 ある程度近づいたところで、コタロウは跳躍し腰に差してある傘を引き抜いて着地寸前で開き空気抵抗で重力加速度を緩和し音を殺して着地した。


「ロマノワ二等陸佐、今機動六課に到着しました」


 彼はすぐにパネルを開き連絡をとると促され回れ右をして敬礼をした。


「デルホーン一等空士、オレット二等空士、電磁算気器子部工機課より派遣されました。コタロウ・カギネ三等陸士です」





△▽△▽△▽△▽△▽





『カギネ三等陸士の仕事ぶりをよく見ておけ』


 エピカとスタンザは六課へ向かうときにロビンとジャニカにいわれた言葉を思い出していた。
 彼らが案内されたのは15人くらいが収まるくらいの小会議室である。そこにたどり着くまでに数人と挨拶をしたが、エピカとスタンザはずいぶんと格式ばらない朗らかな課だなと感じた。自分たちの五課は四月当初は課内の整備のために厳しさはあったが今はずいぶんと柔らかくなった。それと比べても六課は朗らかな雰囲気であるような印象を受けた。


「カギネ三士」
「はい」
「この機動六課に以前いたころがあるらしいな」
「そうです、オレット二等空士」
「どういう課なんだ?」
「どういう課……? 主に何について訊ねておられるのでしょう?」
「何についてって、そりゃ――」
「お待ちしておりましたです! ネ、えと、カギネ三等陸士」
「失礼いたします、リイン曹長」
「コタロウさん、はやてちゃ、いえ八神二佐より言付かっております」
「八神二等陸佐より?」


 こちらの話です。とシャマルは話を流すとコタロウは気にはしなかった。
 コタロウは面識のない人たちの仲介を果たすとエピカとスタンザは敬礼して名前を発し自己を紹介した。


[この小さいのが曹長??]
[シャマル主任医務官、美人ですね]
[バカ、それはどうでもいい]


 エピカは自分のそばかすと体質からくる緑と白の(まだら)模様の髪から女性でいることをあきらめている。美人を目にしてもなんとも思わないが、美人と言われるとむずがゆさを覚えていた。実際は彼女のそばかすも年齢を追うごとに薄くなり始め短所ではなく長所になり始めていたが、元来から短所であると感じていたためにそうとは露ほども思っていなかった。


「シャーリーも後で来るそうですよ?」
「なんでも、勉強したいとのことで」
「……勉強」
「なんでもないですぅ」


 ティアナは案内をすますと敬礼しその場を離れた。


[しかし、曹長は私たちの管理だと思うのですが、どうして医務官もいらっしゃったのでしょう]

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