暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女リリカルなのはStrikerS 〜困った時の機械ネコ〜
第3章 『ネコにもなれば』
第41話 『機械士の実力』
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としか」
「そうですか」


 隊舎のドアが開くと、


「到着したんやね、こんばんは」
「こんばんは」


 はやてとなのはが挨拶がてら出てきた。実のところフェイトたちもドアの奥のほうでそわそわ行ったり来たりしていた。
 査察部での彼の扱いがあんまりだったので心配だったのだ。ただ、コタロウにあったらおくびにも出さないよう自然に振舞うと心に決めていた。
 はやてとなのはの知名度の高さは当然五課にも及んでおり『SSランク魔道士』と『エースオブエース』を間近で見れるとはエピカとスタンザは思いもよらなかった。
 また二人はトラガホルン両二等陸佐を尊敬し憧れていた。二人は五課が生まれ変わった経緯を目の当たりにしており、局のためになることより二人のためになることなら何でもやろうという決意があった。初めのうちは二人が夫妻であることに驚きを隠せなかったが、ロビンとジャニカに見合う人間は二人以外にありえないことは理解できたし、普段言葉の応酬をしている二人が一人でいるときは決して相手に対して愚痴をこぼさないところに愛を感じていた。


[まさか、かの有名な二人に会えるとは思いもよりませんでした]
[スタンザ、しかもよ]


 と敬礼しながら念話を送った。


[ここには他にも八神二佐の個別戦力ヴォルケンリッターもいるみたいよ]
[トラガホルン二佐がいうには優秀な若手が多くいる場所だから『ここも』勉強して来いということですよね]


「そんないつまでも敬礼してなくてええよ?」
『は、はい!』


 はやてたちもティアナと同じよう見回し、


「コ、んとカギネ三等陸士はまだ来てないの?」
「は、はい!」
「まだかと……」


[ねえ、カギネ三士のことさっきこのティアナって子は『ネ』といってたわよね?]
[そうですね、八神二佐は『コ』といってました]
[資料によるとコタロウ・カギネよね]
[ええ、八神二佐のいい間違いはわかりますが]


 なんですかね、と彼らはまた念話で話し始めたがそれは打ち切られた。
 外にいた犬にしては大きい獣が海のほうへ向かって吠えた。


「ザフィーラ?」
「向こうから何か音が」
「音?」


(『犬がしゃべった……』)


 日は完全に落ちており海を見ても遠くまでは見渡せない。
 はやてとなのは、ティアナが海辺に近づくとエピカとスタンザもそれに倣い歩き出した。


「なにか見える?」
「んー別に」


 目を細めても何も見えない。が、音は聞こえた。乾いた金属音のような音だ。


「だんだん近づいてるね」
「うん」


 そして見えてきた。


「海の上を走ってる……?」
『……うそ』


 ティア
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