暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女リリカルなのはStrikerS 〜困った時の機械ネコ〜
第3章 『ネコにもなれば』
第41話 『機械士の実力』
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「お久しぶりです」
「お前、やらかしたろ」
「へ?」
「工機課の更新」


 お見通しのようで苦笑いするしかできなかった。


「ドグハイク二佐に連絡をとりましたところ」
「もう五課が押さえてたと」
「……」
「機械士がいたところに査察したんじゃ、絶対当日終わるからな。六課にまさか機械士がいるとは思わないだろうなぁ、レジアス中将」


 それで予約を入れてたのか。と、工機課の詳しさに感服した。


「と、次はまた六課か」
「はい」
「なら丁度いいかな」


 どういうことでしょう? とはやては首を傾げた。


「実はな、お願いしたいことがある」
「お願い?」
「そうだ」
「なんです?」


 今夜出動要請がでたらしい。
 日付としては明日ということだが、すでにコタロウの管理下は五課にありすぐに作業に当たらせたいという。交通網を考えると五課のほうが近いが、()()()()なら六課のほうが近く、そちらのほうが都合がいいそうだ。なので、作業スペースの確保と、万事を期すためコタロウに出した仕事が疲労過多になるかもしれないので、回復処置をお願いできないか。とのこと。無論こちらにも医療スタッフはいるが出動に備えているためと、そちらの医療スタッフのほうが有能である――現時点ではとジャニカは強調していた――からという。スペースのほうは問題ないが、一度主任医務官シャマルに伺ってからご返信してもよろしいでしょうかとたずねたところ向こうは頭を下げた。
 はやてはそれをシャマルに話したところ、コタロウが帰ってくるのを知り目をキラキラさせて頷いた。





△▽△▽△▽△▽△▽





 それからのすぐにはやてはティアナに案内役を当たらせ、作業スペースには監視役にリイン、医務官のシャマル、そしてどこで聞きつけたかシャリオが自ら願い出てきたのでそれも加えさせた。
 ジャニカがいうには『一人でさせたほうが早いし簡潔である』らしいので極力――彼の口から出るとは考えられないが――コタロウが何かいうまでは見ていることをシャリオに伝えた。
 そしてはじめに隊舎に訪れたのは飛行許可を得た二人で、


「機動五課のエピカ・デルホーン一等空士です」
「同じくスタンザ・オレット二等空士です」
「機動六課ティアナ・ランスター二等陸士です」


 大きな箱をひとつ二人で持ってきていた。


「この度はご依頼了承の件、二佐によろしくとのことです」
「はい。お伝えいたします」


 三人は挨拶ののちに敬礼を解くと、ティアナがあたりを見回した。


「ネ、いえカギネ三等陸士は、どちらに」
「いえ、こちらも()()()()向かわせる
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